PROFILE: (右)佐野虎太郎/シンフラックス共同創業者COO (左)KAZUYA KAWASAKI | KOTARO SANO川崎和也/シンフラックス共同創業者CEO

あり得る未来をデザインで描き、現在の価値観や仕組みを問い直す「スペキュラティブデザイン」を実践するシンフラックスは、未来のファッションを構想するデザインラボだ。アルゴリズムで型紙を最適化し、生地の廃棄削減を目指す「アルゴリズミック・クチュール」を軸に、服作りの新たな可能性を探ってきた川崎和也共同創業者CEOと佐野虎太郎共同創業者COOが見るサステナビリティの未来とは。(この記事は「WWDJAPAN」2026年10月26日号からの抜粋です)
「再工業化」の時代に突入
設計・作る力を取り戻し進む循環
WWD:2030年代のキーワードは?
川崎和也CEO(以下、川崎):「再工業化」だ。アパレルビジネスはこの20年ほど、モノを作ることから離れ、サービスや「コト事業」へとビジネスの軸足を移してきた。だが、30年代にはAIによるデータ活用や効率化がより進み、環境規制も整い、それらを生かしてもう一度自国のモノ作りに向き合う動きが出てくると思う。
佐野虎太郎COO(以下、佐野):ファッション流通の歴史は、オフショア化によって、製造だけでなく設計の力も外部に委ねてきた。その結果、ブランドが自社製品の製造工程を十分に把握できず、製品を改善したり、環境負荷を追跡することも難しくなっているのが現状だ。その意味でも、30年代は製造方法や使う機械を自ら設計し直すなどの動きが高まっていくと思う。
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