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「モスキーノ」親会社アエッフェ、事業譲渡へ 資産と債務を移管し再生を目指す

アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」「モスキーノ(MOSCHINO)」「ポリーニ(POLLINI)」を擁するアエッフェ(AEFFE)は、ポルトガルの投資会社オキシ・キャピタル(OXY CAPITAL以下、オキシ)から法的拘束力のない予備的な事業譲渡案を提示されたことを明らかにした。

アエッフェは財政危機に陥っており、2025年10月には日本の民事再生法にあたるイタリア倒産法(Composizione Negoziata della Crisi以下、CNC)の適用を申請。CNCは破産の手続きではなく、金融や法律の専門家である第三者をファシリテーターとして迎え、法廷外で債権団と交渉して債務を整理し、事業の継続および再建を目指すためのものだ。申請に伴い、同社は資金援助をしてくれる投資家を探していた。

アエッフェの事業資産を移管し債務から解放

オキシは事業再建を専門とする投資会社で、リスボンとミラノに拠点を構えている。今回の譲渡案では、複数の金融機関や企業から成るコンソーシアムを主導。現在はデューデリジェンス(企業価値やリスクの調査)を行っている段階だが、取引が成立した際は、アエッフェの事業資産の大半がコンソーシアムに属する一つまたは複数の事業体に移管されることとなる。これによりアエッフェは資産を失うが、債務から解放される。

アエッフェは今回の提案について「事業再建を成功裏に導くものと考えている」とし、「必要な協力を惜しむことなく提供している」とコメント。交渉が順調に進めば、6月上旬にも法的拘束力のある正式な譲渡案が提示される可能性がある。その場合、同社とコンソーシアムは再建策を債権団に提示した後、10月頃までに裁判所の承認を得て、12月末までに資産の移管を完了することを目指すとしている。なお、同社が申請したCNCの適用期間が6月6日で終了するため、これを更新もしくは10月5日まで延長する手続きを取るという。

同社はまた、交渉を進める間、当面の事業継続のための特別融資を必要としており、それについては近日中に発表するとしている。

2025年12月期の決算発表は延期

こうした一連の動きに伴い、同社は25年1〜9月期に続き、12月期の決算発表を延期。6月30日に開催する取締役会で25年通期および26年1〜6月期の決算報告書を承認する。なお、25年1~9月期の売上高は前年同期比25.4%減の1億5500万ユーロ(約285億円)、LBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前損失)は1190万ユーロ(約21億円)だった。

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