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「モスキーノ」親会社アエッフェ、事業再建のため220人の解雇を計画 来年1月に労組と交渉か

アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」「モスキーノ(MOSCHINO)」「ポリーニ(POLLINI)」を擁するアエッフェ(AEFFE)は12月5日、事業再建策の一環として、本社人員のうち約220人を解雇する交渉を10月に開始していたことを認めた。現地メディアの報道によれば、労働組合は話し合いに応じているが、解雇時期がホリデーシーズンに当たることを懸念し、その影響を軽減すべくイタリア労働・社会政策省と企業・メードインイタリー省に相談。これを受け、2026年1月中旬にアエッフェと労組の代表者らによる話し合いの場が設けられる予定だという。

10月にはイタリア倒産法の適用を申請

同社は今年に入って業績が悪化している。2024年9月に「モスキーノ」のビューティ事業を売却したこともあり、24年12月期決算は増収増益で着地した。しかし25年1~6月は売上高が前年同期比27.5%減の1億279万ユーロ(約185億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前損益)は前年同期の41万9000ユーロ(約7542万円)の黒字から1124万ユーロ(約20億円)の赤字に、純損失は2035万ユーロ(約36億円)から2846万ユーロ(約51億円)へと赤字が拡大。10月2日には、日本の民事再生法にあたるイタリア倒産法(Composizione Negoziata della Crisi以下、CNC)の適用を申請したことを発表した。なお、CNCは破産の手続きではなく、金融や法律の専門家である第三者をファシリテーターとして迎え、法廷外で債権団と交渉して債務を整理し、事業の継続および再建を目指すためのものだ。

11月に予定していた中間事業報告を延期

また11月11日には、同14日に予定していた25年1~9月期の中間事業報告を延期することを明らかに。同社によれば、これはCNCの適用を申請したことに関連しており、現時点で新たな日付は決定していないという。一方で、同社は11日のイタリア証券取引所の大引け後、1~9月期決算を発表。売上高は同25.4%減の1億5500万ユーロ(約279億円)、LBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前損失)は1190万ユーロ(約21億円)だった。

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