ファッション
特集 IPの力 第6回 / 全13回

平成ブームの「ナカムラくん」が令和のIPへ【ナルミヤ・インターナショナル】

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2000年代初頭のジュニアブームをけん引したナルミヤ・インターナショナルのキャラクターが、令和のファッションIPとして再び脚光を浴びている。「エンジェルブルー(ANGEL BLUE)」の「ナカムラくん」、「メゾピアノジュニア(MEZZO PIANO JUNIOR)」の「ベリエちゃん」などはブランドの世界観を深める存在として、コスメや文具などにも広がったが、10年代に入るとファストファッションやノームコアの浸透などで「エンジェルブルー」も休止に追いやられた。社内でも存在感は薄まり、10年余り。19年の研修で新入社員が「ナカムラくん」や「ベリエちゃん」を描いた。これを見た漆畑祐樹次長は「これは財産だ。守っていかないといけない」と再認識した。過去回帰や“エモい”というムードも追い風となり、20周年を迎えた「メゾピアノジュニア」を大人向けに復刻。売れるのか半信半疑だったというが、一部商品は完売。さらに雑誌付録だった香水がSNSで話題になり、17年ぶりに復活させたことが20代後半〜30代前半の女性をさらに盛り上げた。(この記事は「WWDJAPAN」2026年5月11日号からの抜粋です)

ベリエちゃん

小学校高学年向けブランド「メゾピアノジュニア」のキャラクター。3月15日生まれ。ストロベリータウンに住んでいる、とってもチャーミングな女の子。好きな食べ物はプリン・ア・ラ・モードとイチゴ味のおかし。苦手なものはオバケ。

自社IPが集まる店舗は
“幸せチャージスポット”

その後、漆畑次長を筆頭に、IPやライセンスなどを担う事業部を立ち上げ、本業の子ども服とは一線を画した。直営店舗とライセンスが相互に伸ばし合う構造で、ライセンシーは100社以上に広がり、事業規模は24年比で約20倍に拡大している。特に有名な「ナカムラくん」は幅広い販路や大量生産にも柔軟に対応する一方で、「ベリエちゃん」は限定感を重視し、販路やコラボレーションを厳選。キャラクターごとに役割を分け、価値を損なわない設計が特徴だ。昨年にはルミネエスト新宿に新業態「ナルミヤ ハッピーパーク」をオープン。今秋には大阪・ルクアサウスに関西初の4店舗目を出店する予定だ。「店名の『ハッピー』には、かつて子どもたちに届けてきた高揚感を令和の消費者にもつなげる意味を込めた。人が集まり、元気になれる“幸せチャージスポット”であり、IPはネットだけでは成り立たない。売り場があるからこそ、世界観がより深まる」。

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