ギャラリー小柳は4月4日〜6月30日、スイス系アメリカ人アーティストのクリスチャン・マークレー(Christian Marclay)による個展「LISTENING」を開催する。会期初日の4日には、作家本人が来廊するレセプションも予定。1986年の初来日から40年という節目にあたる今年、マークレーの現在地を示す展覧会となる。
マークレーは1955年、アメリカ・カリフォルニア生まれ。スイス・ジュネーヴで育つ。レコードやターンテーブルを楽器として扱うパフォーマンスで知られ、実験音楽の分野で先駆的な存在としてキャリアを築いてきた。以降は映像や写真、彫刻、絵画など多様なメディアを横断しながら、「音」と「イメージ」の関係性を探求。2011年には代表作「The Clock」で第54回ヴェネチア・ビエンナーレの金獅子賞を受賞したほか、日本では21年に東京都現代美術館で個展「クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]」を開催している。
作品一覧
ギャラリー小柳で4度目の個展となる本展では、「聴く」という行為にフォーカスした新作コラージュを発表する。中心となるのは「Concentric Listening」と「Eccentric Listening」の2シリーズ。雑誌などから切り取った顔のパーツを再構成し、耳や輪郭だけを残したイメージを重ねることで、音を“聞く”感覚やその広がりを視覚的に表現している。
また、レコードジャケットを素材にしたシリーズ「Oculi」の最新作も展示。レコードのスリーブ中央の円形の切り抜きから断片的なイメージがのぞく構成で、「見る」と「聴く」という感覚の境界を問いかける。こうした手法を通じて本展は、「聴く」という行為を、単なる感覚ではなく、さまざまな要素が重なり合いながら広がっていくプロセスとして提示する。
◼️個展「LISTENING」
会期:4月4日〜6月30日
場所:ギャラリー小柳
住所:東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル9F
営業時間:12:00〜19:00
休廊日:日、月、祝祭日