エイ・ネット傘下の「ズッカ(ZUCCA)」は、2026年春夏コレクションから新デザイナーに、国内外のブランドで経験を積んだ馬場賢吾を迎える。
同ブランドの販路は百貨店やECサイトでの直販と、国内外のセレクトショップへの卸が中心。デザインチームによるクリエイション体制から、特定のデザイナーを起用する体制に変更した理由について同社は、「『ズッカ』はこれまで、機能的かつ普遍的な日常着や仕事着を追求してきた。日々多様化するライフスタイルや働き方の中で、その価値がさらに求められていると判断し、ブランドを次の段階へ進める必要があると考えた」と話す。
「ズッカ」と馬場デザイナーは、展示会などファッション業界内のイベントを通して交流を深めてきた。同氏を選出したのは、日常になじみながらも人の心を弾ませるデザインを得意としているから。日本各地のモノ作りの現場を訪れ、生地や産地と向き合う姿勢にも共鳴したという。
馬場デザイナーは、「同ブランドは私にとって、学生時代から憧れてきたブランドの一つであり、日常と非日常を行き来するデザインは自身のクリエイションにも通ずる点が多い。デザイナーとして新たな挑戦を求めていたため、今回の話に大きな魅力とやりがいを感じた」とコメント。「ブランドを単にトレンドを消費する存在ではなく、長く愛されるワードローブとして築き上げていきたい」という。
