「シャンパーニュ・ラリエ(CHAMPAGNE LALLIER)」(以下、「ラリエ」)は、知る人ぞ知るシャンパンメゾンだ。同メゾンは、グラン・クリュ(特別な畑)に分類される数少ない村の一つであるアイ村で1906年に創業。テロワール(土壌)に敬意を払い革新的なアプローチで醸造するシャンパンは、星付きレストランやホテルで採用されており、日本ではカンパリ ジャパンが輸入販売している。
収穫年により異なるアロマが楽しめる“リフレクション”シリーズ
「ラリエ」を代表するのが“リフレクション”シリーズだ。シャンパンのノンビンテージに見られる味わいの均一性から脱却し、中核となる収穫年のブドウにフォーカスしている。毎年自然がもたらす恵みを反映しているため、年により異なる繊細なアロマが楽しめるシャンパンだ。同シリーズの新作“R.021”と“R.021 ロゼ”が登場した。それらは、「ラリエ」の最高醸造責任者であるドミニク・ドゥマルヴィルがぶどうの収穫からブレンド、瓶詰め、ドザージュまで手掛けた初のシャンパンだ。ドゥマルヴィルが新作発表のために来日。フレンチレストランである「エスプリ・セー・ケイ・ギンザ」でイベントを開催した。「エスプリ・セー・ケイ・ギンザ」は、映画「グランメゾン・パリ」の料理監修を務めたミシュラン3つ星を獲得した小林圭シェフが手掛けるレストラン。フレンチと和食の食材と調理法が融合した美食体験を提供している。
テロワール&ブドウの個性を生かした深みと余韻を楽しめる新作
新作2作には、2021年に収穫したワインを70%使用。「ラリエ」のシグニチャーである木樽で醸造・熟成することによる“凝縮感”と品種の区画ごとに醸造する”ピュアさ”、独自のアロマティック発酵による”フレッシュさ”、長期熟成による“深み”という4つの要素をバランス良く取り入れている。ドゥマルヴィルは、「21年は、春の霜、雨の多い初夏、高温とブドウ栽培にとって不利な気象条件だった。だが、8月中旬から収穫まで天候が回復したため、量は少ないが高品質のブドウを収穫することができた」とコメント。
“R.021”は、マンダリンのような柑橘系の香りが特徴。それにエレガントなフローラルノート、ブリオッシュやナッツのような熟成感のある非常に深みのある味わいだ。それにペアリングするのは、“赤シソのグラニテ ヨーグルトムースのタルト イベリコの生ハムのニョッコフリット”。塩味とまろやかな酸味、さっぱりしたグラニテが融合した一皿にぴったりだ。シャンパンのロゼは、美味しいと思うものが少ないが「ラリエ」の”R.021 ロゼ”は、かすかな塩味があり余韻に心地良いビターな風味を感じる1本だ。シャンパンでありながらも、軽やかかつまろやかなコクを感じるロゼには“フランス ランド産 仔バトのロティ ミソコンディメント”がペアリングされた。発酵食材であるミソが野生味のあるハト肉の香ばしさを引き立てるメーンの一皿に負けない力強さがある。
あらゆる美食体験にふさわしいラインアップ
「ラリエ」では、新作以外にも、食前酒にぴったりの100%シャルドネを使用したフレッシュな味わいの“ブラン・ド・ブラン”、塩味やヨード感のある料理やフレッシュチーズに合う”ロリドン”、ロブスターなどの贅沢なメーンディッシュにふさわしいミレジム グラン クリュ 2014”、そして、さらなる美食体験を追求するのに理想的な“ウヴラージュ”などを展開。アペリティフとして、また、和食やフレンチなどのフルコースの料理とペアリングできるバラエティーがあるのが魅力だ。あらゆる美食体験にふさわしい「ラリエ」に注目だ。