PROFILE: 野村梨佳/フォーサイス 「ルーティー」ブランドマネージャー

美容室を運営する企業がプライベートブランドを立ち上げる例は珍しくない。しかし、サロン専売品の枠を超えて一般小売市場に進出し、成功を収めるケースは極めて稀だ。そうした中、フォーサイスが展開するヘアケアブランド「ルーティー(LUTY)」は、サロン、ECサイト、そして一般小売店と、多様な販路で急成長を遂げている。今回は同社の開発責任者である野村梨佳ブランドマネージャーに、ブランド立ち上げの経緯から現在の戦略まで話を聞いた。(この記事は「WWDBEAUTY」4月28日 & 5月5日合併号から抜粋して追記したものです)
WWD:フォーサイスは、「アリーズ(ALLYS)」などの人気ヘアサロンの他、ネイル・アイラッシュのブランド「ANNE」や、美容通販サイト「ビューティーパーク」などを運営している。そのうえで、自社ブランド開発を始めた経緯は?
野村梨佳フォーサイス「ルーティー」ブランドマネージャー(以下、野村):「ビューティーパーク」では他社ブランドを中心に取り扱っていたが、メーカーの都合で急に取り扱いが停止になるなど、不安定な面が多いことに気付いた。そこで「自社ブランドでしっかりと売り上げの基盤を築くことが大事」という考えに至り、開発に踏み切った。また“製品開発を通じて、系列サロンの美容師のヘア知識をより深める”という裏テーマを設定し、可能な限りスタイリストを絡めての開発をスタートした。
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