ファッション

原価を開示するD2Cブランド「10YC」 人気すぎて生産追いつかずブランド一時休止

 ベーシックアイテムに定評のあるD2C(Direct to Consumer)ブランドの「10YC」が8月31日をもってブランドを一時休止する。予想以上の販売数に対して商品を補充することができず、顧客に満足できる供給ができなかったことが理由という。サービス再開は10月上旬を予定する。休止期間に生産供給システムを整理し、今後の成長を見込んだ生産計画を立てる方針で、新しい販売方法のシステム構築、自社組織体制の強化などにも取り組む。

 下田将太・代表は、「新しい商品を作るための生産背景開拓に集中してきたことで、お客さまが欲しいときに欲しいものを安定的に、継続して作ることの仕組み作りができなかった」と説明する。

 「10YC」は大手アパレル出身の下田代表が2017年8月にクラウドファンディングでテスト販売を開始。11月にECサイトでの本格販売をスタートした。製造委託先の工場と直接取引をすることで従来の中間マージンを省いたD2Cブランドで、“10年着続けたいと思える服”をテーマに長く着られるベーシックなアイテムを生み出している。サイト上で原価を開示するオープンな仕組みを取り入れたことも話題を呼んだ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。