1. カール・ハンセンCEO邸は元貴族の館 お宅を訪問

カール・ハンセンCEO邸は元貴族の館 お宅を訪問

コラム

2018/8/25 (SAT) 10:00
リビングルームにはハンス・J・ウェグナーが手掛けた“シェルチェアCH07”や“オキュラスチェアCH468”などが置かれている PHOTO BY YUTA SAWAMURA

 コペンハーゲンから車で2時間半。デンマーク・ヒュン島にある家具メーカー、カール・ハンセン&サン(CARL HANSEN & SON以下、カール・ハンセン)のクヌッド・エリック・ハンセン(Knud Erik Hansen)最高経営責任者(CEO)の邸宅は、細い林道を抜けた先にある。シカやウサギ、キツネが生息する森の中にたたずむ17世紀の貴族の館を買い取り、15年前に改装したという。広大な邸宅にはかつては29人の使用人がいたというが、今は執事も家政婦もおらず、妻と2頭の犬、1頭の猫とともにこぢんまりと暮らしている。

ハンセンCEOの自宅の外観。庭師を雇わず、ハンセンCEOが自らトラクターに乗って芝刈りをする PHOTO BY YUTA SAWAMURA

 インテリアにはミュージアム級の品々が並ぶ。ハンス・J・ウェグナー(Hans J. Wegner)がデザインした椅子のプロトタイプや、直筆のスケッチ画、量産化されなかったランプなどがさりげなく置かれており、ショールームとしての機能も果たしている。

 「ビジネス、プライベート合わせて月3~4回はゲストを招いて食事をする。レストランではなく自宅に招くのが北欧風なんだ」とハンセンCEO。主が自ら玄関にゲストを迎え、ワインを注ぎコーヒーを淹れる。

 「デンマークでは、富裕層だけが名作と言われているデザイナーズ家具を買っているわけではない。学生時代のウェグナーの中古品を買い、仕事を始めてから新品を買うようになり、年とともに買いそろえていくのが一般的なんだ」とハンセンCEO。モノを大切にするデンマークらしいエピソードだ。

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