ファッション

「ハワイに“シーン”はない」 ハワイ在住・16歳の少女が、オーバーサイズ化が進むトレンドを風刺

 デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)が手掛ける「ヴェトモン(VETEMENTS)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」を代表に、ここ数シーズンのファッション・シーン最前線は極端に袖が長いスエットやビッグシルエットのMA-1といった“オーバーサイズ”がトレンドだ。いま、その“行き過ぎたトレンド”に疑問を投げかけるインスタグラム・アカウントが話題となっている。

 プロフィール欄に「Giant jackets are the new wave(ビッグサイズのジャケットが流行中)」と書かれた話題のアカウント(@itsmaysmemes)は、ハワイ在住の16歳の少女によるもの。本名は明かしていないが、メイ(May)の名で昨年11月からこのアカウントの運用を開始。投稿を見てみると、どうやら今年の1月から本格的に“デザイナー“として活動を始めたようだ。

 話題の“行き過ぎたトレンド”を風刺した投稿とは、次世代ファッションアイコンとして注目されるルカ・サバト(Luka Sabbat)を中心に、ラッパーのエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)やプレイボーイ・カルティ(Playboi Carti)、インフルエンサーのサラ・シュナイダー(Sarah Snyder)らファッション・シーンをけん引する面々が着用しているオーバーサイズのアイテムをさらに“オーバーサイズ”加工した画像だ。投稿でメイは「みんな『これは本物?』と思ってしまうレベルになっている」とコメントし、英カルチャー誌「デイズド(DAZED)」のインタビューでは「ファッションが好きだけど、ハワイはみんなが短パンとタンクトップ姿。ここはファッションの中心地からは遠く離れているから、“ファッション・シーン”がないの」と加工に至った経緯を話している。

 なお、メイは“オーバーサイズ”加工だけに留まらず、15歳ファッショニスタのレオ・マンデラ(Leo Mandella)やタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)、イアン・コナー(Ian Connor)らを極端に小さく加工した画像も投稿し、話題となっている。

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