ファッション
連載 編集長・向の今日は誰と会って、何食べた?

編集長は先週何した? 「キャデラック」の迫力、大丸梅田ミチカケ視察、来年のラッキーカラーのミニ財布

 こんにちは、「WWDジャパン」編集長の向(むこう)千鶴です。マドリッドにCOP25(気候変動問題を議論する国連の会合)の取材に行っている知人から「現地の人たちの環境意識の高さに圧倒されている」とメールをもらいましたが、日本のメディアからはその熱が伝わってこないですね。おかしいな……。こちらから情報を取りにいかないと重要なことをキャッチし損ねそうです。

12月3日(火)
松屋150周年を
デザイナーたちと祝う

 百貨店の松屋が150周年記念の会場に選んだのは、東京・六本木のデザインミュージアム21_21 DESIGN SIGHTでした。「松屋はデザインを大切にしている」メッセージが伝わってきますね。会場で撮影したこちらの写真、ぜひ拡大してご覧ください。日本を代表するグラフィックやプロダクトのデザイナー、建築家の名前がずらりと並び勉強になります。

 松屋銀座7階の「デザインコレクション」はデザインを切り口にしたインテリア雑貨などを扱う売り場でオープンは1953年。それゆえ、セレクトショップの草分け的存在といわれています。そこに関わったのがこの表に登場する日本デザインコミッティーのデザイナーたちです。

 21_21 DESIGN SIGHTでは今、深澤直人さんや原研哉さんらコミッティーメンバーのスケッチや図面を展示する企画展を開催中です。つまり、デザイナーたちの頭の中を少しのぞけるわけです。おもしろいですよ。

12月3日(火)
これぞアメリカン・ラグジュアリー
な「キャデラック」

 この日は「キャデラック(CADILLAC)」のSUV“XT6プラチナム”の発表会でした。デッカイ!!キャデラックは映画によく登場しますが、今年のヒット映画「グリーンブック」でも重要な役を担っていましたね。舞台は1960年代のアメリカ。天才黒人ピアニストが、がさつなイタリア系用心棒兼ドライバー雇って差別が色濃い南部をコンサートツアーする、実話に基づく話です。ロードムービーですから車が準主役的存在。田舎道を走り抜けるターコイズグリーンの「キャデラック」が粋でした(音楽も最高!!)。

 ちなみに今年初めのニュースで「米国のミレニアル世代のうち14%がアフリカ系。彼らは消費に意欲的で米国のカルチャーに大きな影響力がある。自動車では、57%が『キャデラック』に乗りたいと答えた」といった趣旨の記事がありました。大統領専用車でもある「キャデラック」はアメリカにとってやっぱり特別なんだな、と思うニュースでした。

12月4日(水)
行ってきました、
大丸梅田店のミチカケ

 百聞は一見にしかず。大阪出張の合間に大丸梅田店5階の新しい売り場、ミチカケを見てきました。「生理バッチ」の是非がクロースアップされたこともあり、私自身も“よし、見てみるぞー”と勇んで向かったのですが、これが拍子抜け。いい意味で。フツーに居心地がよく、フツーに欲しいものがある売り場でした。生理によって揺れる女性の体調やメンタルに寄り添うことをコンセプトにしているので当たり前なのですが……。

 足を運ぶ前のミチカケに関する私の知識は、ツイッターなど文字からのみであり、さらに言えば誰かの意見や感想を通じて得たものでした。そのことが足を運ぶきっかけになったのでいいのですが、やはり自分で見て感じるに勝る情報はナシ。

 言葉のトゲは、放った側が想像する以上に放たれた人の心に深く刺さるものです。今回の騒動で売り場の皆さんも複雑な心境かもしれませんが、どうぞ!自信を持ってこの売り場を育ててください。女性の多くは生理不順の対策を後回しにしがち。この売り場は、女性が自分を省みて大切にするきっかけになると思います。

12月5日(木)
ステディ スタディの展示会で
新作パトロール

 PR会社ステディ スタディは旬なブランドの取り扱いが多いのでオープンハウスをしっかり取材すると1時間半コースになります。中でも思わずカメラを向けたくなったアイテムを紹介します。

12月5日(木)
モリリンの展示会は
サステナビリティ全開

 こちらの写真、おもしろいです。繊維商社のモリリンの展示会場に貼られていたもので、来場者は一人一枚、シールを貼ります。青(20-35歳)、赤(36-45歳)、黄緑(46歳以上)で、「自分自身が服を買うときに意識すること」に答えます。縦軸がクオリティーとトレンドで、横軸がエコとプライス。3世代ともクオリティとプライスを重視する傾向がわかりますね。

 モリリンは展示会でサステナビリティへの取り組みを全面的に打ち出していました。会場全体の熱量が高く、業界の関心が一気に高まっている感じです。そして最後に用意されていたのがこちらのコーナーでした。仕事ではサステナビリティを連呼しているけれど自分事化してみたらエコよりプライスを選ぶ自分がいた。シールを貼るという行為を経て、そう気づく人も多そうです。本当に推進するにはきれいごとではなく、自分事。そのきっかけとなる面白い取り組みです。

12月5日(木)
最新(12月9日)号
「ファッションロー特集
業界にまつわる18の法律相談」と
今日のおやつ

 「WWDジャパン」史上初となる、法律特集です。企業から実際に寄せられた法律絡みの相談に4人の弁護士に答えてもらうという内容で、読み応えたっぷりです。カバーオンカバーは「アウディ(AUDI)」。新車にも採用されているこの黄色と似合う赤いリンゴはお歳暮でいただいた千疋屋のもの。こちらは蜜がたっぷりでした。なお、1月には法律セミナーを開催しますのでぜひ!

12月6日(金)
アナログ写真が届き、眺める

 デジタル写真に慣れている分、郵便で写真はがきが届くと思わず仕事の手を止めて眺めてしまいます。11月末に開かれたデイトナ・インターナショナルの年末謝恩会に出席したのですが、その数日後にこちらのハガキをいただきました。お見事な記念撮影!センターの白いスーツの男性が同社の鹿島研社長です。

最新号紹介

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東京デザイナーがさらけだす“ありのまま”【WWDJAPAN BEAUTY付録:「第7回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」結果発表】

3月25日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬シーズンの「楽天ファッション・ウィーク東京(RAKUTEN FASHION WEEK TOKYO以下、東コレ)」特集です。3月11日〜16日の6日間で、全43ブランドが参加しました。今季のハイライトの1つは、今まで以上にウィメンズブランドが、ジェンダーの固定観念を吹っ切ったことでした。

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