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好調化粧品の中でも日本人にうける「スック」の人気理由とは

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 カネボウ化粧品の子会社エキップが展開する「スック」が好調だ。19年1月の中国電子商取引法(EC法)の施行や為替の影響により訪日外国人客によるいわゆる“爆買い”が落ち着きを見せ、スキンケアを中心とする国産ブランドが苦戦する中で、ベース、メイクアップを中心とする同ブランドは依然インバウンド需要が高く、日本人客も増加。2018年にブランド誕生15周年を迎え一気に売り上げが拡大し、19年に入って落ち着いているものの上半期の商況は昨年に続き2ケタ成長と好調に推移している。(この記事はWWDビューティ2019年10月10日号からの抜粋です)

 同ブランドの現在の免税売上高は約6割を占める。外国人、特に中華圏の人々に人気が出始めたのは16年ごろで、市場では“爆買い”という言葉が流行していたころだ。化粧品では国産ブランドのスキンケアアイテムが高品質、安心・安全の観点から注目を集め大きな売り上げを確保し始めた。一方で、「スック」に行列ができている、売り切れ商品が出ている、それがスキンケアではなくメイクアップ製品だという話を聞くようになった。理由を探ると、16年秋冬コレクションで、日本最古の色名の一つ「赤」をキーカラーにして色名を漢字で表現したところに、中華圏の人々から反響があったのではという。そうした“ざわつき”は日本人にも波及し、品質力も後押しして、そこからじわじわと「スック」の人気は上昇していった。岡部麻衣・三越伊勢丹 化粧品MD統括部 化粧品営業部 新宿化粧品マーチャンダイザーは、「16年頃から今に通ずる人気が出始めた。10年ほど前は顔筋マッサージクリームやビューラーなどがアイコニック製品として印象にあったが、すっかりカラーメイク・ベースメイクのブランドとして独自の地位を確立した」と裏付けする。

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