ファッション

モデル出身の写真家サラ・ムーンが作品に込める“儚い美しさ”

 KYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭)が5月22日まで、京都市で開催中だ。今年のテーマは「Circle Of Life(いのちの環)」。アートギャラリーや寺院から、普段は非公開の歴史的建造物といった特別な場所まで15会場を開放し、国内外の写真家による作品を展示している。京都市美術館別館では雑誌「ヴォーグ」などを刊行するコンデナスト社の貴重なアーカイブを集めた特別展「ファッション写真でみる100年」,誉田屋源兵衛 黒蔵(こんだやげんべい くろぐら)ではヨーガン・レールが環境破壊に警笛を鳴らす作品を展示した「Midway : 環流からのメッセージ」など、ファッションとリンクした展示も多い。

 目玉は、写真家のサラ・ムーンによる二つの新作シリーズ。重森三玲旧宅主屋部の招喜庵では、世界各地の水平線を土佐和紙にモノクロでプラチナプリントした「Time Stands Still(以下、TSS)」、ギャラリー素形(すがた)では、アンティークミラー越しに撮影した鳥や花を大型プリントした「Late Fall(以下、LF)」を発表している。どちらも共通するのは、時の経過を繊細にとらえていることだ。

次ページ:サラ・ムーンが写真に込める“儚い美しさ”▶

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。