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動物保護団体がプラダに抗議 毛皮不使用を求め世界規模のキャンペーンを開始

 動物保護団体がプラダ(PRADA)に対して毛皮の不使用を求めるキャンペーンを発動した。オランダ・アムステルダムを拠点とする国際団体ファー・フリー・アライアンス(FUR FREE ALLIANCE)を筆頭に、30カ国以上から40の動物保護団体が、毛皮の使用をやめるようSNS、電話、eメールなどでプラダに対して抗議行動を起こすことを呼び掛けている。

 ピージェイ・スミス(PJ Smith)全米人道協会ファッションポリシー部門シニア・マネジャーによると、同キャンペーンは日本を皮切りに始まるという。同氏はファー・フリー・アライアンスが5月からプラダの経営陣との接触を試みており、7月と9月に経営陣の2人とそれぞれ直接に話して、同キャンペーンについて通知したと語ったが、その経営陣の氏名などは明らかにしなかった。また同氏は4月に米「WWD」が行ったミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とのインタビューを引き合いに出し、プラダが毛皮の使用をやめる可能性はあるが、まだその兆しは見られないと話した。プラダの経営陣は5日、この件に関する質問に対してコメントを控えた。

 4月の米「WWD」のインタビューでミウッチャは毛皮をめぐる議論について「サステイナビリティーや環境問題など、当社が真摯に向き合っている全ての問題のひとつとして十分に検討しなくてはいけない。私は発言するよりも、実際に行動することを好む。当社は問題解決のために調査や分析も行っており、ショーでの毛皮アイテムの採用をやめた。深刻な問題であることは承知しているが、ただ毛皮の使用をやめればいいということではなく、その周りにあるもっと大きな問題に目を向けて対処しなければならない」と語っている。

 すでに毛皮不使用を表明しているブランドには「グッチ(CUCCI)」「ヴェルサーチ(VERSACE)」「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」などがある。「バーバリー(BURBERRY)」も毛皮の使用を禁止することを表明したばかりだ。

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