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小学館が女性メディア局を刷新、紙とウェブを完全統合

 小学館が6月9日、女性メディア局の新体制を発表した。女性メディア局に所属する全6媒体が紙とウェブの編集部を統合し、各媒体は「ブランド室」として独立部署になる。さらに、ポータルサイトを手掛けるしごとなでしこ事業室、書籍コンテンツ企画室、通販ビジネス室の3つを新設。女性メディア局が媒体ごとの9部門から構成される新体制へ移行する。紙とウェブの編集部をシームレスにつなぐプラットフォームを作ることで、今後の広告ビジネスやブランド事業を円滑に進める狙いがある。

 新体制では9部門を3つのチームに区分し、それぞれにチーフプロデューサーを立てる。「キャンキャン(CanCam)」ブランド室と「オッジ(Oggi)」ブランド室、しごとなでしこ事業室、通販ビジネス室の4つを嶋野智紀・女性メディア局チーフプロデューサーが担当し、「美的」ブランド室と「ドマーニ(Domani)」ブランド室、書籍コンテンツ企画室を兵庫真帆子・女性メディア局チーフプロデューサーが担当する。「プレシャス(Precious)」ブランド室と「和樂」事業室を橋本記一・女性メディア局チーフプロデューサーが統括し、「ライブラリー トーキョー(LIVERARY.TOKYO)」は「プレシャスジェイピー(Precious.jp)」に名前を変えて「メンズプレシャス(MEN'S Precious)」とともに「プレシャス」ブランド室傘下とする。

 新体制とともに同社が注力するのは、ウェブサイト強化とブランド力を生かした事業の拡大だ。16年3月に「美的」、17年4月に「キャンキャン」のウェブサイトをリニューアルし、7月6日には新生「プレシャスジェーピー」をローンチする。その後も7月10日に「オッジ」、8月28日に「ドマーニ」のリニューアルを控える。ブランドビジネスも好調で、これまでも「キャンキャン」のナイトプール事業や「美的」のカフェやマルシェ運営、通販ビジネス室が運営するECサイト「エディットストア」などが好調という。「和樂」にいたっては日本画を売る通販や日本美術の売買マッチングサービス、プロデュース事業「和樂コンシェルジュ」など幅広い事業を手掛けており、今後も全媒体を通じてブランドビジネスを強化していくとみられる。

 また、会見では小学館がシステム会社3社と連携して作り上げた新サービス「コトバDMP(データ マネジメント プラットフォーム)」を発表した。「コトバDMP」は小学館のウェブサイトから集めたユーザーデータを分析、活用できるデータベース。集まったユーザーデータを広告クライアントの持つ顧客データとかけあわせることで、出稿媒体の選定やターゲティング内容、企画出しなどに活用する。まずは12サイトで運用を始め、今後は全メディアへ利用を広げる。すでにカネボウ化粧品とテストマーケティングを実施しており、今後はクライアントをさらに広げる計画だ。

 新設部署の代表にはそれぞれ、加藤睦美・しごとなでしこ事業室長(兼任)、篠原欣介・通販ビジネス室長、佐藤明美・書籍コンテンツ企画室長が立つ。また、各媒体の編集長は、「キャンキャン」の雑誌が塩谷薫・編集長、ウェブが高田浩樹・編集長、「オッジ」の雑誌が守屋美穂・編集長、ウェブが加藤睦美・編集長、「美的」の雑誌が町田玲子・編集長、ウェブが石月賢一・編集長、「ドマーニ」の雑誌が福田葉子・編集長、ウェブが井亀真紀・編集長、 「プレシャス」の雑誌が高橋木綿子・編集長、ウェブが渡邉恒一郎・編集長、「メンズプレシャス」が鈴木深・編集長、「和樂」が雑誌・ウェブともに高木史郎・編集長が就く。

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