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若手登竜門「Tokyo 新人デザイナーファッション大賞」をベトナム人留学生が受賞

 若手デザイナーの登竜門である「2016 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞」は19日、渋谷ヒカリエでジョイントショーと表彰式を開催した。アマチュア部門はファン ティ カム トゥさん(上田安子服飾専門学校)が大賞を、プロ部門は「ミーンズワイル」が東京都知事賞をそれぞれ受賞した。

 アマチュア部門は、世界9か国と地域から6672点の応募があり、一次審査で選ばれた25点の実物作品がショー形式で披露された後、大賞が発表された。ファン ティ カム トゥさんはベトナムからの留学生で、日本の伝統技術である“金継ぎ”をテーマに、軽い合繊素材を金糸でつなぐ立体的な服をデザインした。受賞の感想を求められると「古いものを大切につないでゆく日本文化に惹かれて留学を決めた。もっともっと学びたい」と日本語で答えた。好きなブランドは「ツモリチサト」や「ネ・ネット」だという。同部門大賞には、賞金100万円と、東京・パリの往復航空券が贈られる。

 プロ部門は、毎年10人が選出され、最長で3年間、企画から販売、広報までブランドビジネスに関するさまざま支援が行われている。今回のショーでは、現在ビジネス支援を受けている31人の新進デザイナーの内、5人が新作を披露した。2016年の審査で最高位を獲得した「ミーンズワイル」の藤崎尚大デザイナーは、「『ミーンズワイル』の服を届けたい方がまだまだたくさんいて、待ってくれている人も世界中にいると信じている。オファーをもらっても、私たちの体制では受けきれないの現状。支援を生かし、世界に出ていける体制を作りたい」とコメントした。

 「2016 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞」は、アマチュア部門を繊維ファッション産業協議会と日本ファッション教育振興協会が共催し、プロ部門を同協議会と東京都が主催している。審査員は、アマチュア部門が、田山淳朗「A.Tアツロウタヤマ」デザイナー、研壁宣男「サポートサーフェス」デザイナー、高島一精「ネ・ネット」デザイナー、青木規子=繊研新聞記者、児島幹規「装苑」編集長。プロ部門が、田山淳朗「A.Tアツロウ タヤマ」デザイナー、萩原輝美ファッションディレクター、二村仁オンワードグローバルファッション社長、寺澤真理=三越伊勢丹婦人・子供統括部バイヤー、マガリ・シャリュイユMC2ショールーム バイヤー、ブノア・ジュテルMC2ショールーム バイヤー、向千鶴WWDジャパン編集長、小湊千恵美ファッションスナップ報道部部長。