ファッション

ストライプ、「メゾン キツネ」に出資

 ストライプインターナショナル(旧クロスカンパニー。以下、ストライプ)は9月26日、パリを拠点に「メゾン キツネ」を手掛けるキツネ・クリエイティブ(以下、キツネ)とパートナーシップ契約を締結した。10月中旬には少数株式を買い取る形で、ストライプはキツネに出資。ストライプの石川康晴・社長は以降、「メゾン キツネ」を立ち上げた黒木理也&ジルダ・ロアエックで構成する取締役会のメンバーに就任する。ストライプのキツネへの出資額と取得した株式の比率は明らかになっていない。ただ引き続き、ファッションブランドやミュージックレーベル、カフェを事業内容に2011年に設立されたキツネの過半数株式は、黒木&ロアエックの2人が所有する。

 ストライプにとってデザイナーズブランドに出資するのは、「トム ブラウン ニューヨーク(以下、トム ブラウン)」に次いで2例目。石川社長は、「ライフスタイル&テクノロジーを事業領域とするストライプにとって、服のみならず、音楽やカフェ、ひいてはデザイナーの生き方を表現する『メゾン キツネ』は魅力的な存在だった。ストライプがビジネスを手掛けるアジア、『トム ブラウン』で培ったアメリカの人脈やノウハウを生かし、アジア、アメリカ、そしてEUでの成長をサポートしたい」と話す。

 一方、黒木デザイナーは、外部からの出資は昨年から考えていたとしながら「世界中で愛されるブランドになるには、キツネのチームはまだまだ小さい。提携を機に、大きなテリトリーに挑戦できるから楽しみ。ジルダと僕は、もともと『トム ブラウン』が大好きで、彼を『キング・オブ・ブランディング』や『キング・オブ・マーケティング』とたたえていた。そんなブランドをサポートしていた石川さんは、尊敬していた人。出会えただけでうれしかった」と話す。

 立ち上げて13年を迎えた「メゾン キツネ」は現在、フランス、アメリカ、東京、香港に路面店を持ち、世界300以上の販路でコレクションを販売している。日本市場においては2013年2月にジュンとメゾン キツネ ジャパンを設立している。ジュンとの関係は、引き続き継続する。

詳細は「WWDジャパン」2016年10月10日号に掲載

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