
アイウエア業界最大手のエシロールルックスオティカ(ESSILORLUXOTTICA)とメタ(META)の協業によるAIグラス”レイバン メタ(RAY-BAN META)”と“オークリー メタ(OAKLEY META)”が5月21日、いよいよ日本でも発売になる。両社は、21年にデュアルカメラを備えた「レイバン(RAY-BAN)」のスマートグラス“レイバン・ストーリーズ”を発表し、23年には「メタAI」を追加した第2世代をリリース、すでに欧米などで数百万本を販売しているが、日本では展開できていなかった。盗撮や“ながら運転”などの懸念があるスマートグラスの発売に際して、両社はユーザーガイドラインを提供して、法律や条例などを遵守しながらの利用を呼びかける。「レイバン」と「オークリー(OAKLEY)」の直営店と公式オンラインストア、それに全国の正規取引店、メタの公式オンラインストアと認定小売店で発売する。価格は、7万3700〜9万6580円だ。
AIグラスは第2世代を発売。1200万画素の超広角カメラを搭載し、高解像度の写真や動画が撮影可能。最大8時間駆動のバッテリーで、周囲の音を遮断しないオープンイヤースピーカーで音楽再生や通話も楽しめる。さらには「ヘイ、メタ」と話しかけるとAIからリアルタイムの提案や回答を得ることができる。AIは、発売当初から看板などの言語を日本語に翻訳可能。夏にはリアルタイムで音声も翻訳できるようになるという。
スタイルは、「レイバン」がサングラスとオプティカルモデルを扱う。”ウェイファーラー”と”スカイラー””ヘッドライナー”の3スタイルを展開する。幅広いレンズをラインアップし、サングラスレンズ、クリアレンズ、変更レンズ、調光レンズなどが利用可能だ。「オークリー」からは、“ハウストン”と”ヴァンガード”の2モデル。防水性能を備え、同じく高精細のカメラのほか、風切り音を低減する機能を備えた高音量のオープンイヤースピーカーを搭載した。
「多彩なAIタスク、SNSとの連携
優れたデザインという」優位性
エシロールルックスオティカのオリヴィエ・シュパン(Olivier Chupin)東南アジア・韓国および日本統括 シニア バイス プレジデントは、「QRコードから絵文字まで、日本はイノベーションを独自の形でアダプトしてきた国。多くの可能性がある」とコメント。味澤将宏メタ日本法人Facebook Japan代表取締役は、「スマートグラスという意味で競合は出てきているが、新しいカテゴリーの認知が広がることは良いこと。我々の強みは、①見たものを認識することに優れたマルチモダムで音声や文字のみならず、見たものの処理が可能なので、AIが多彩なタスクをこなせること、②FacebookやmessengerなどのSNSプラットフォームにシームレスに連携できること、③『レイバン』や『オークリー』など、優れたデザインをベースにしていること。AIグラスは、ウエアラブルデバイスの1つの可能性だと思っている」とした。メタとしてはAIに大きな投資をすることで、AIグラスでの優位性もさらに伸ばしたい考えだ。
SNSの世界では現在、POV(Point of View)動画が広がっている。「視点」や「あるあるシチュエーション」を意味するネットスラングだが、SNSの世界では投稿者の目線で体験を共有するときに用いられる表現だ。”レイバン メタ”と“オークリー メタ”は、まさにPOVを写真や動画にできるデバイス。SNSの世界で、どのようなコンテンツが登場するか?に注目したい。