
メルカリは、年末の大掃除シーズンに向け、家の中に眠る不要品の価値を体感できる体験型施設「捨てられそうなお宝ミュージアム」を12月4〜14日の11日間、原宿のGoOn TOKYOで開催する。展示されたアイテムの価格をメルカリの相場検索機能で調べながら、お宝探し感覚で“隠れ資産”を知る仕掛けになっている(入場無料・要予約)。
“平成レトロな部屋”で体験する「価値の再発見」

会場には、2000年代の小学生の妹の部屋、大学生の兄の部屋、そして実家の居間といった“平成レトロ”な空間を再現。家電、雑誌、キャラクターグッズ、玩具など、かつては日常的に使われたもののいまは押し入れに眠りがちなアイテムが所狭しと並ぶ。全てがメルカリで実際に取引されている価値ある商品だ。
来場者は、アプリの相場検索機能(画像・キーワードで相場価格を確認できる機能)を使い、展示物に散りばめられた“価値を見抜くミッション”に挑戦する。クリアした来場者には限定アイテムを進呈するなど、遊びながらリユースの可能性を体感できる内容となっている。
会場では、X(旧ツイッター)でのキャンペーンも実施し、抽選で100人にメルカリポイント2000円分が当たる。
年末大掃除で失われる価値は全国で約10兆円という調査結果も

今回の背景には、メルカリが11月20日に発表した「2025年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」の結果がある。それによると、1年以上使っていない不要品は国民一人あたり平均約71.5万円相当にのぼる一方、売却できると見込む金額は平均19.5万円と半分以下。その差額、約52万円の“価値の認識ギャップ”が浮き彫りになった。

さらに、同社の別調査では、昨年の大掃除で不要品を捨てたフリマアプリ非利用者の87.1%が「売っても大した利益にならない」と判断して捨てていたことが判明。また、90.2%が実際に売れる金額を確認せずに処分し、78.3%が事前に価値を調べていないという結果も出ている。
調査では、今年の大掃除で捨てられそうな不要品を金額換算すると、全国で推計約10兆円にのぼることも明らかになった。メルカリは「限られた資源を循環させ、“捨てるをへらす”社会の実現に向けた取り組みを強化する」としており、今回のミュージアムはその一環となる。
年末に向けて家庭の整理が進むこの時期、“不要だと思っていたものが実はお宝だった”という気づきを促し、リユースの裾野を広げる狙いだ。

■捨てられそうなお宝ミュージアム
日程:2025年12月4~14日
時間:12:00~20:00(初日は15:00オープン/最終日は18:00クローズ)
場所 :GoOn TOKYO
住所:東京都渋谷区神宮前6-33-14 神宮ハイツ1F
入場料:無料
来場予約:特設サイトで要予約