ビューティ

三越銀座、化粧品売り場を拡張 1階にフレグランス集積

三越銀座店が地下1階の化粧品売り場の段階的なリニューアルを進めている。第2弾となる今秋は、本館1階へと売り場を拡張し、フレグランスカテゴリーを前面に打ち出す。売り場面積は全体で1割増え、取り扱いブランドは約50に広がる。

1階のフレグランスゾーンは10月29日にオープンする。新規で「ディプティック(DIPTYQUE)」「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」の2ブランドが出店する。地下1階からは「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「アクア ディ パルマ(ACQUA DI PARMA)」「ペンハリガン(PENHALIGON’S)」「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJIAN)」が移転し、計6ブランドを集積する。隣接エリアでは「アーレス(AERES)」の長期ポップアップも始まる。地下1階にある地下鉄入口付近のフレグランスコーナーは、今後1階に集約される計画だ。

1階にフレグランスを配置した背景には、ブランド体験への導線設計がある。三越銀座店の福田賢哉化粧品バイヤーは「フレグランスは宗教・ジェンダー・年齢を超えて顧客を引きつけるカテゴリー。銀座の街の中心にある1階に展開することで、訪日客・日本人客の双方に開かれた空間にしたい」と説明する。「銀座の入口」という1階で、香りの世界観を打ち出し、店内回遊と長期的な顧客化につなげる構えだ。

地下1階では、「ヘラ(HERA)」が10月15日に関東初の常設店をオープン。これまで「ハッチ(HACCI)」が展開していた区画に入った。「シャネル(CHANEL)」は同日リニューアルオープンし、フレグランス最高級ライン“レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル”の取り扱いを始めた。既存ブランドも配置を大きく見直し、「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」「ナーズ(NARS)」「ハッチ」「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」「マック(M·A·C)」「RMK」が同フロア内で移動・リニューアルを実施した。

今年3月からのリニューアルでは、「ファス(FAS)」や「センサイ(SENSAI)」など5ブランドが新たに出店。一方で、「クリニーク(CLINIQUE)」「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」の3ブランドは取り扱いを終了した。

週替りでポップアップを展開する“GINZAステージ”は、隣接していた「ローラ メルシエ」の日本撤退に伴い、スペースを従来の2倍に拡張。“旬”のブランドなど新たなブランドとの接点を増やす狙いだ。

同店は「銀座から世界に発信する”グローバルストア”」を目指しており、化粧品売り場のリニューアルはその一環となる。「化粧品は生活必需品。全面改装で閉鎖する選択肢はなく、段階的な刷新を選んだ」。2030年を最終完成の目標とし、26年までに足場を固める。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。