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連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

韓国化粧品業界3位に急浮上 「韓国のロレアル」と呼ばれるM&A巧者・ファブレス型企業の競争力

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ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、M&Aに強いファブレス型の韓国ビューティ企業の話。
(この記事は「WWDJAPAN」2025年9月1日号からの抜粋です)

矢野貴久子「BeautyTech.jp」編集長 プロフィール

雑誌編集者を経て1999年からデジタルメディアに関わり2017年、アイスタイルで媒体開発に着手。18年2月に美容業界のイノベーションを扱うメディア「BeautyTech.jp」の編集長に就任

【賢者が選んだ注目ニュース】

2016年に韓国で化粧品販売代理店として開業したグダイグローバルは、わずか9年で韓国の化粧品業界連結売上高3位に上り詰めた。アモーレパシフィック、LG生活健康に次ぐ地位を獲得した上に、なんと営業利益額では業界のトップに躍り出ている。一部の韓国メディアは、20〜24年で売上高を約30倍に伸ばし一気に大手を脅かす存在感を見せた同社を「異端児」と表現。今後の期待を込めて「韓国のロレアル」と評したメディアもあった。

傘下ブランドは、「朝鮮美女」をはじめ、「ハウスオブハー(HOUSE OF HUR)」「ティルティル(TIRTIR)」「ラカ(LAKA)」「スキンワンオーオーフォー(SKIN1004)」などで、これらは積極的なM&Aで獲得した。また、これらのブランドを含めた全体の売上高の90%は国外が占めているのも言及すべき点である。

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