フランス発のキッチンウエア「ル・クルーゼ(LE CREUSET)」は今年で100周年を迎える。同ブランドは、1925年にベルギー出身の起業家兼鋳造専門家アルマン・ドゥザゲール(Armand Desaegher)と、エナメル専門家のオクタヴ・オーベック (Octave Aubecq)が設立して以来、時代を超えて世界中で愛されるブランドへと進化し続ける。過去にはレイモンド・ローウィ(Ramnd Loewy)やエンゾ・マリ(Enzo Mari)らデザイナーとの芸術的なコラボレーションを実施した。
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機能やデザイン性、そしてカラーバリエーションも豊富な「ル・クルーゼ」。54年には現在に続くカラーング展開をスタートしたが、デザインにおいては57年に同社が買収したホーロー鋳鉄調理器ブランド「クーザンス(COUSANCES)」が大きな影響を与えている。世界で最も古い鋳物製造メーカーとしておよそ500年の歴史を持つ「クーザンス」から、シンプルで機能的なデザインを受け継ぎ、現在に至るまでその伝統に敬意を払う。そんな歴史的背景を持つ「ル・クルーゼ」の鍋は、1つひとつ、15人の職人による丁寧な手仕事によって作られている。全ての鍋が唯一無二の表情を持った“一生もの”を生み出すクラフツマンシップこそが、ブランドを支えているのだ。
記念すべき100周年を祝すべく、今年はさまざまなコンテンツや記念アイテムをリリースする。4月から発売中の100周年記念カラー“フラムドレ”シリーズは、“フラム(Flamme)”は炎、“ドレ(doree)”はゴールドを意味する、ブランドを象徴する“フレイム(オレンジ)”にゴールドの煌めきを加え、上品で革新的でありながら伝統を表現している。蓋のつまみ部分には、鉄を溶かす際に使われるクルーシブル(るつぼ)のデザインをあしらったライトゴールド仕上げのステンレス素材を使用し、エレガントなアクセントを添えている。また、5月にはアスリーヌ・パブリッシングとのコラボレーションにより生まれたストーリーブック“ル・クルーゼ: ア センチュリー オブ カラフル クックウエア(Le Creuset: A Century of Colorful Cookware)”を、日本国内50冊限定で販売した。
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6月3、4日には、六本木・コモン(Common)で特別記念展示を実施。ブランドが築いてきた歴史を振り返るアーカイブ商品や製造工程、豊富なカラーバリエーションを紹介するほか、100周年記念カラー“フラムドレ”シリーズ、ストーリーブックの紹介、そしてAC HOUSE黒田敦喜シェフが「ル・クルーゼ」を使い調理した、フランスの伝統的な家庭料理“ナヴァラン”を提供した。現在、ブランドの特設サイトでは“100年の「美味しい」を、「ル・クルーゼ」と。”をテーマに、黒田シェフを含む10人のシェフを起用したオリジナルレシピを紹介中。夏以降も、引き続きセレブレーション企画を予定している。
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