ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第181回

4大都市のファッション・ウイークは、こう変わった

有料会員限定記事

かつて4大ファッションウイークについては、「パリはモード、ミラノはプレタポルテ(フランス語ですがw。オートクチュールを有するパリに対して、そしてパリブランドの生産を手掛ける国のファッションの都ゆえ、こう呼ばれていたのだと考えます。特にウィメンズです)、ニューヨークはリアルクローズ、そしてロンドンは若手に注目」と言われてきました。

しかし、例えば「コンテンポラリー・ブランド」と呼ばれたニューヨークブランドの多くが姿を消すなどの変化があり、最近は「この解釈って、もう当てはまらないのかも⁉︎」と思うようになっています。そこで今回は、上述した4大ファッション・ウイークの位置付けを私なりに更新してみたいと思います。

まず、上の記事からも明らかなように、ニューヨークはリアルクローズから自己表現の街へと変貌を遂げています。理由は、若い世代の比率が他の都市に比べても高く、今後も増えることが予想されるから。そこで「コーチ(COACH)」などのブランドは、自らをコンテンポラリー・ブランドからエクスプレッシブ・ブランドと改め、クリエイションとコミュニケーションに励んでいます。「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」は“シスターフッド”、「コーチ」は「ベータ・コミュニティー」と称するなど、“界隈”を形成しようとしているのがポイントです。

この続きを読むには…
残り1140⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。