かつて4大ファッションウイークについては、「パリはモード、ミラノはプレタポルテ(フランス語ですがw。オートクチュールを有するパリに対して、そしてパリブランドの生産を手掛ける国のファッションの都ゆえ、こう呼ばれていたのだと考えます。特にウィメンズです)、ニューヨークはリアルクローズ、そしてロンドンは若手に注目」と言われてきました。
しかし、例えば「コンテンポラリー・ブランド」と呼ばれたニューヨークブランドの多くが姿を消すなどの変化があり、最近は「この解釈って、もう当てはまらないのかも⁉︎」と思うようになっています。そこで今回は、上述した4大ファッション・ウイークの位置付けを私なりに更新してみたいと思います。
まず、上の記事からも明らかなように、ニューヨークはリアルクローズから自己表現の街へと変貌を遂げています。理由は、若い世代の比率が他の都市に比べても高く、今後も増えることが予想されるから。そこで「コーチ(COACH)」などのブランドは、自らをコンテンポラリー・ブランドからエクスプレッシブ・ブランドと改め、クリエイションとコミュニケーションに励んでいます。「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」は“シスターフッド”、「コーチ」は「ベータ・コミュニティー」と称するなど、“界隈”を形成しようとしているのがポイントです。
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