ファッション

バロックジャパンリミテッドが今秋、ラグジュアリーセレクト出身者と2ブランド立ち上げ

 バロックジャパンリミテッドは今秋、ニューヨーク在住のクリエイターを起用し、アクセサリーを充実させた"グローバルSPAブランド"と"コンテンポラリーブランド"の2ブランドを立ち上げる。かつてLVMH系の会員制サロン「セリュックス」や「リステア」のアート・ディレクターを務めたクリエイターのエディ・ヴァン・ナークをクリエイティブ・ディレクターに迎え、「レベッカ テイラー」や「J. クルー」でキャリアを積んだケリン・ディゾン=デザイナーと日本のセレクトショップ、バイヤーらが中心となり、新チームを編成した。グローバルSPAブランドは、アニータ・パレンバーグやベティ・カトルー、女優のルーニー・マーラやモデルのジェイミー・ボルヒャルトなどをスタイルアイコンにシューズ&バッグとウエアを展開する。客単価は約1万4000円を想定し、ファッションビルを中心に20 〜50坪で出店予定。将来的には100坪規模も構想。ショップは、通り抜けできるボックス型什器など体験型を重視する。インポートと日本のキャリア系の間にゾーニングするコンテンポラリーブランドは、ミニマルかつフェミニンなテイスト。百貨店を中心に出店する一方、国内外の百貨店やセレクトショップに向けた卸売りにも力を入れる。店舗は66�u程度を想定。MD 構成よりも、クオリティの高い単品の集積を志向。それぞれのブランド名は未発表。

 ナーク=クリエイティブ・ディレクターはバロックについて、「独自のGAL(ギャル)文化には以前から特に興味を持っていた。僕の出身であるラグジュアリー産業では軽視されがちだが、日本発のファッション文化の一部として大切だし、日本のインスピレーションを求める西洋のビッグデザイナーやブランドの多くも、ギャルの文化に影響を受けている」と説明する。中国の靴小売り大手が筆頭株主であることにも触れ、「東洋・西洋に強固なつながりを持つ企業こそ、次に成功するファッション・カンパニーだ。アジアが提供できる強力な生産性、MD、ロジスティックに、西洋のクリエイションとヴィジョンを組み合わせることで、絶対的に強いグローバル・ファッションビジネスを生み出せる」と語る。

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