ファッション
特集 メンズ・コレクション2025-26年秋冬

「ディオール」「サンローラン」は色気漂う“男らしさ”

無料で読める

「ディオール」「サンローラン」は色気漂う“男らしさ”

1年前から顕著な“男らしさ”の再解釈は続いており、今季は官能性を強く取り入れたエレガントなドレススタイルが際立った。キム・ジョーンズ(Kim Jones)による会心の「ディオール(DIOR)」や、デザインチーム体制の「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は男の色気をフェミニニティーの視点から解釈し、厳格なメンズウエアを柔らげるアプローチ。「ランバン(LANVIN)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」はスーツに異質な要素を掛け合わせて、厳格なメンズウエアの色気をより際立たせる手法だ。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月3日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

「ディオール」

DESIGNER/キム・ジョーンズ

クチュールの伝統が光る
華やかなミニマリズム

着想源は、1954-55年秋冬オートクチュールで発表された「Hライン」。そぎ落としたシルエットと控えめな色使いで、アトリエによる美しい仕立てと装飾、ぜいたくな素材を際立たせた。コートとしても着られるスカートや艶めくサテンブラウス、背中にボウをあしらったジャケットなどテーラリングが核のクリエイションにフェミニンな要素を融合することで、メンズウエアの進化を探求。繊細な刺しゅうがきらめく着物風ローブをはじめ、メンズクチュールも披露した。今季のイメージに影響を与えたのは、18世紀を生き、華やかな装いと恋愛遍歴で知られるジャコモ・カサノヴァ(Giacomo Casanova)。仮面舞踏会を想起させるリボン状のマスクがミステリアスな色気を醸す。

この続きを読むには…
残り1360⽂字, 画像13枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。