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特集 メンズ・コレクション2025-26年秋冬

「プラダ」「ルメール」「エルメス」は“本能に従う”日常着

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「プラダ」「ルメール」「エルメス」は“本能に従う”日常着

AIを用いた作業が浸透し始め、世の中がますます便利に効率化していく中、数値やアルゴリズムでは解析不能な、人間の本能から湧き出る感情の価値を、多くのデザイナーが再考し始めている。本能に任せた自由なスタイルは、教科書通りのルールに縛られない色合わせ、素材使い、時にはいびつなバランスのスタイリングさえ受け入れる。とはいえ奇抜なスタイルとは一線を画し、あくまで日常生活をベースにしたリアルクローズがベースだ。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月3日号からの抜粋です)

プラダ(PRADA)

DESIGNER/ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)&ラフ・シモンズ(Raf Simons)

野生の本能を呼び起こす
無秩序なハイパーミックス

“壊れない本能”をテーマに、異質なアイテム同士のスタイリングを連打し、あえて無秩序に構成した。基本となるのは、オーバーサイズのアウターとタイトなボトムスで作る逆三角形のシルエット。シアリングとカーフヘアの装飾をアクセントに、アウターのパーツとしてや、素肌に重ねたり、ダウンシャツの下にもファーのトップスを忍ばせたりし、艶かしい人間性を香り立てる。グランジ風のガウンやパジャマ、グラムロック風のスキニーボトムス、純白のタキシードと、要素に一貫性はない。「自然発生的に生まれてくる人間らしいアイデアをより尊重すべき」と語り、AIが進化する現代において、創造性のツールである人間の本能を模索する。

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