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2025年の「ジョンマスターオーガニック」は事業拡大のフェーズへ アジア事業とパートナーシップ事業を強化

ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」を展開するジョンマスターオーガニックグループは2025年、核である国内事業に注力しつつ、アジア事業とパートナーシップ事業を拡大する。製品ラインアップの拡充や人材育成に力を注いで固めた基盤をもとに、事業拡大のフェーズに入る。

土台固めが奏功し、24年の売り上げは前年超え

現在、ジョンマスターオーガニックグループの指揮を取る大滝雄一郎社長はアパレル企業を経て22年7月に同社に参画した。「当時はコロナ明けの真っ只中。それからの2年半はマーケットや経営環境の変化が目まぐるしく、それに対する工夫や対応を繰り返してきた」とこれまでを振り返る。

就任して以降、消費者のニーズや悩みの多様化に対応すべく、新製品や限定製品を拡大。ファッションブランドとの協業も増やし、ライフスタイルブランドとしての価値提案にも注力した。価格の裾野や製品ラインアップのカテゴリーを広げて新規客にアプローチすることを目的に、24年11月には新ライン“ミー ジョンマスターオーガニック”を発売した。

そのほか、頭皮スコープを使った提案を徹底するなど、リテールスタッフの人材育成も強化した。これらの取り組みが奏功し、24年は前年を超える売り上げを積み上げた。「地道な人材育成と新製品の投入を増やして顧客に合った製品提案につなげることが形になった」と大滝社長は自負する。

25年はアジア事業とパートナーシップビジネスを拡大

ジョンマスターオーガニックグループは現在、米国と日本の2拠点で事業活動をしているが、25年は米国法人の機能の一部を日本に移管する。円安やインフレによるコスト増の抑制に加え、成長市場と見込むアジアでの事業展開の加速が主目的だ。サプライチェーンの効率化を日本主導で実施し、そのリソースをアジアの成長に回していく。

すでに昨年、台湾とマレーシアでは販売拡大に向けて契約を締結しており、順次販売を開始している。アジアを中心にほかの国も現在交渉中でさらに拡大する予定だ。現在、海外では14カ国で展開しており、ヨーロッパは既存の販売代理店とのパートナーシップを維持して事業を強化。米国はオフラインの販売は縮小し、オンラインでの販売に注力する。

製品開発や製造においては、USDA認証を取得する米国製は残しつつ、日本の強みや柔軟性を生かした製品開発や製造にシフト。アジアでの展開も意識し、効果効能を意識した製品開発を進める。

また、ブランドの価値向上と生活者とのタッチポイント拡大を目的にパートナーシップ事業にも注力する。国内外のホテルや宿泊施設、航空機などのアメニティー事業を強化し、グローバルでの認知拡大につなげる。

事業拡大に備え、7年ぶりにパーパスとバリューを刷新した。パーパスは「世界を飾らない美しさで満たす」、バリューには「オーガニックコスメを革新する」を掲げた。「これまでの財産は守り磨く一方で、新しいチャレンジをしていきたい」と大滝社長は意気込む。

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