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米化粧品小売大手「セフォラ」がエクソソーム製品を初導入 業界注目の細胞外小胞

米スキンケアブランド「スキンフィックス(SKINFIX)」はこのほど、エイジングケア*バーム“エクソ+エクトイン インテンシブ リペア ボーム”(69ドル、約1万700円)を発売した。化粧品小売店「セフォラ(SEPHORA)」が導入し、同店における初めてのエクソソーム製品となる。

エクソソームとは、タンパク質や脂質、RNAなどの分子を細胞から細胞へと輸送できる、袋状の構造をした小胞(しょうほう)である。医療や皮膚科でよく利用され、近年注目が高まっている。人や動物の幹細胞から抽出するのが一般的だが、「スキンフィックス」の提携会社を含め、植物細胞から抽出する企業も増えている。

「スキンフィックス」の同製品は、ゴーヤ由来のエクソソームとビーガンのペプチド、エクトイン、アルニカ、アラントインを組み合わせた美容液バーム。肌の修復や鎮静、エイジングケア*効果をもたらす。

ブランド創設者のエイミー・ゴーディニエ(Amy Gordinier)は「マイクロニードルや角質除去、レーザー治療などの後に使用しても効果的な製品を開発したかった。コラーゲンを増やし、エイジングケア*をするだけでなく、外傷を受けた後の肌の炎症や赤みをしずめる」と話す。「植物由来のエクソソームは、比較的新しい技術分野だ。私たちがゴーヤのエクソソームを選んだのは、傷の治癒への効果が実証されたから」と加えた。

ゴーディニエによると、「スキンフィックス」は「セフォラ」のスキンケアブランドの中で最も再購入率が高いという。売り上げ予測について言及しなかったが、業界筋は同製品の発売初年度の売り上げは約500万ドル(約7億8000万円)になると見込む。

同ブランドは1000人のコンテンツクリエイターを起用し、ソーシャルメディア上でビフォーアフターの結果を紹介してもらうとともに、皮膚科医のネットワークも活用して消費者に啓蒙している。ゴーディニエは、「初期段階では啓蒙が全てなので、専門家コミュニティーを活用して、教育したりストーリーを伝えたりすることに協力してもらうことが鍵だ」と語った。

*年齢に応じたお手入れ

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