ファッション

ファストリが傘下の「プリンセス タム・タム」日本直営事業から撤退 欧州に集中

 ファーストリテイリング傘下のフランス発インナー・ランジェリーブランド「プリンセス タム・タム」の日本での直営店が今週末で消える。3店舗を展開していたが、阪急うめだ店が1月31日、池袋東武店が2月16日に撤退しており、自由が丘マスト店も3月26日で閉鎖する。オンラインストアも2月8日クローズしている。国内から直営店はなくなるが、本国からの買い付け形式で卸売りは継続する。

 「プリンセス タム・タム」は、25〜35歳の女性を主力ターゲットに、下着や水着、ナイトウエアを販売。ファーストリテイリングは2006年に同ブランドを展開するプティヴィグル社を約100億円で買収。07年8月期には、年間30店舗以上を出店し、期末店舗数は131店舗、売上高は124億円となっていた。欧州を固めた後、グローバル展開に着手。2012年11月にプランタン銀座に開業した「ユニクロマルシェ」内にアジア1号店を出店し日本に上陸。しかし、機能性の高いシンプルなものもあったが、ロマンチック系や官能系なども多く、「フランスのラグジュアリーなデザインが、受け入れられたとはいいがたかった。好きだと言っていだいた方がいらっしゃった一方で、マスに広げるには難しかった。ヨーロッパ市場にフォーカスする」とファーストリテイリンググループ広報担当者。

 直近のデータでは、15年11月末現在の世界での店舗数は144店舗。昨年11月にパリで同時多発テロがあり一部店舗を閉鎖していたことも響き、赤字が継続していた。

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