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エルバス退任騒動がついにパリ裁判所に持ち込まれる

 アルベール・エルバスの退任に端を発する「ランバン」の経営者と労働組合の争いが、ついに法廷闘争にまで発展した。経営者側の弁護士は12月1日、「ランバン」の労働組合が会社のメールと掲示板を使って、エルバスの退任についての情報を共有することを禁ずるよう裁判官に求めた。

 経営者側の弁護士、ヨハン・スルタンは「エルバスはランバングループの別会社の株式を売却しようとした後、『ランバン』を去っており、彼の退任はお金の問題だった」と話した。また、会社の掲示板に貼ってある、エルバスが書いた手紙2通を含むいくつかの書類を剥がすように求めた。

 「ランバン」のスポークスマンによると、エルバスは「ランバン」を運営するジャンヌ・ランバン社の株式を保有しておらず、ワン・シャオラン=ランバン オーナーが持つ別の会社の株式を保有しているという。
 
 一方、労働組合側の弁護士、イザベル・シュックニールによると、エルバスの解雇費用は2000万?4000万ユーロ(約25億8000万?51億6000万円)になるという。しかし、同氏によるとミッシェル・ウィバン最高経営責任者はその金額について想定していなかったという。

 シュックニールは、「経営サイドは財務に関する情報を開示せず、独裁的だ」という労組側の訴えを踏まえて、経営者側の要求を却下するように裁判官に求めた。

 双方が損害賠償金を求めており、裁定は12月16日を予定している。

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