ファッション

「カルティエ」「ブシュロン」「ショーメ」から新作ハイジュエリー 異国への旅やクチュール、自由な鳥をジュエリーで表現

フランス発ジュエラー「カルティエ(CARTIER)」「ブシュロン(BOUCHERON)」「ショーメ(CHAUMET)」から、新作ハイジュエリーが登場した。「カルティエ」は、“ル ヴォヤージュ ルコマンセ(旅の再開)”をテーマに、自然や世界各地の文化をインスピレーション源にした作品を発表。クチュール=礼服に使用された勲章やリボンなどをモチーフに新作ハイジュエリーを制作したのは「ブシュロン」だ。今夏パリで開催される夏季オリンピック・パラリンピックのメダルを手掛けた「ショーメ」は自由に空を飛ぶ鳥の姿を表現した。

「カルティエ」
鉱物の対話で異国への好奇心を表現

「カルティエ」はここ数シーズン“ル ヴォヤージュ ルコマンセ”をテーマに、毎回新しい旅へ繰り出すかのように、素材とクラフツマンシップを探求し、新作を制作している。

“イファロス”ネックレスは、ターコイズとコーラルという鉱物の対話を通して、波から深海まで海の神秘を描き出している。縦溝のあるコーラルビーズとエメラルドビーズを取り巻くダイヤモンドが、それぞれの宝石の輪郭をエレガントに引き立てている。カボションカットのペリドットの上にアイコンのパンテールが佇む“パンテール コンフィアント”ネックレスは、ペリドットのグリーン、コーラルのレッド、オニキスのブラックという1世紀以上「カルティエ」で歴史を持つ配色が特徴。毛並みなど細部にまで忠実に表現されたパンテールが、縦溝のあるコーラルビーズと八角形にカットされたペリドットに戯れる様子を色鮮やかに表現している。サファイアとクッションカットのダイヤモンド2石をあしらった“スピナ”ネックレス。ダイヤモンドとサファイアを交互に配置し、さざなみのような美しい模様を描いている。肌にしなやかに沿うネックレスは、ティアラとしても着用可能だ。“レロ”ネックレスは、8角形のエメラルド3石を主役に、ダイヤモンドを施した連続するモチーフとオープンワークが作品にダイナミックな動きを加えている。気品溢れる幾何学模様が印象的。

「ブシュロン」
王侯貴族がセレモニーで着用した礼服をモダンに解釈

「ブシュロン」は、毎年1月にメゾンのヘリテージをテーマにした“ヒストリー オブ スタイル”コレクションを発表している。今年は、王侯貴族がセレモニーでまとった礼服に施された勲章やボタン、刺しゅう、飾緒に現代的な解釈を加え、ハイジュエリーで表現。創業者のフレデリック・ブシュロン(Frederic Boucheron)の父親ルイは、織物業を営んでおり、シルクやレースを取り扱っていた。それに影響されたフレデリックはオートクチュールに着想を得たジュエリーを多くデザインした。

クレール・ショワンヌ「ブシュロン」クリエイティブディレクターは、ダイヤモンドとロッククリスタル、ホワイトゴールドを採用。ピュアな色彩の石やゴールドという硬い素材で、テキスタイルのしなやかさを表現した。

勲章をモチーフにした“メダイユ”ネックレスは、勲章15個をつなげたデザイン。グログランリボンを表現するためにロッククリスタルに彫刻を施し、ぜいたくにダイヤモンドをちりばめている。ネックレスの2つのメダルは取り外し可能で、ブローチとしても使用できる。“コル”ネックレスは、礼服に用いられた高い襟を表現。ダイヤモンドとロッククリスタルで編んだレースのような繊細なネックレスは3通りに大空着用が可能。イヤリングにもレースのデザインを採用している。“トリコ”ネックレスは、シェブロンパターンをロッククリスタルで再現した作品。編み地の柔らかさやしなやかさを軽やかに表現し、まるでニットで仕立てられたようだ。

「ショーメ」
躍動感たっぷりに大空に羽ばたく鳥を表現

「ショーメ」は、大地と大空を羽ばたく鳥をモチーフに、ハイジュエリー“アネール ドゥ ショーメ”を発表した。黄金の羽を意味する“プリュム ドール”はキジをモチーフにしたティアラとイヤカフ。サテン仕上げのピンクゴールドとダイヤモンドをセッティングしたホワイトゴールドのパーツで仕上げられ、風に運ばれ舞い上がるような軽やかさを表現している。19世紀からメゾンが愛してきたモチーフの一つであるツバメ。恵と希望の使者と呼ばれるツバメが春の空に舞う様子を描いたのが“バレエ”ブローチとイヤカフ。流れるようなしなやかなラインが特徴の“アンヴォル”ブローチとイヤカフは健康や幸福を象徴するといわれ愛されているカワセミの躍動感あふれる姿をダイヤモンドで表現している。華麗な極楽鳥を描いているのが“パラード”イヤカフ・イヤリングとブローチだ。ブローチのほとんどはヘアアクセサリーとしても着用が可能。軽やかに飛び立つ鳥の姿を軽やかにハイジュエリーで再現している。

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