ファッション

マシュー・ウィリアムズ、「1017 アリックス 9SM」の過半数株式を香港の起業家に売却

1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM)」は11月17日、香港の起業家エイドリアン・チェン(Adrian Cheng)に過半数株式を売却した。金額など取引の詳細は明らかにされていない。

同ブランドは、米シカゴ出身のマシュー・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)が2015年に設立。当時は自身の娘の名を冠した「アリックス」というブランド名だったが、18年に現在の名称に変更。シグネチャーである“ローラーコースターバックル”で知られ、「モンクレール(MONCLER)」「ナイキ(NIKE)」「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」などのブランドと協業している。今回の取引による資金はアクセサリー、フットウエア、ジュエリー分野の拡大に充てるほか、初店舗のオープンも視野に入れているという。なお、ウィリアムズは、イタリアのディストリビューター兼セレクトショップのスラムジャム(SLAM JAM)を1989年に創業したルカ・ベニーニ(Luca Benini)と50対50のパートナーシップで「アリックス」を立ち上げており、ベニーニは今後も少数株主として残る。また、ウィリアムズは2020年から「ジバンシィ(GIVENCHY)」のクリエイティブ・ディレクターを務めている。

チェンは富豪一族の3代目で、不動産開発などを手掛ける香港のコングロマリット、ニューワールド デベロップメント(NEW WORLD DEVELOPMENT、新世界発展公司)の最高経営責任者を務めるほか、自身でもヘッジファンドのCキャピタル(C CAPITAL)や投資プラットフォームのK11グループ(K11 GROUP)を設立。モーダ・オペランディ(MODA OPERANDI)、シーイン(SHEIN)、ケースティファイ(CASETIFY)など60以上のブランドや企業に投資している。

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