マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)が、新たに自身の名を冠したファッション・プロジェクトを始動し、6月の2026年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中にお披露目することが米「WWD」の取材で明らかになった。ウィリアムズは、15年に共同創設者として立ち上げた「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM、以下アリックス)」でのインダストリアルなデザインや、「ナイキ(NIKE)」や「モンクレール(MONCLER)」との協業、そして20年6月から23年末までクリエイティブ・ディレクターを務めた「ジバンシィ(GIVENCHY)」での仕事で知られる。ただ、23年11月には「アリックス」の過半数株式を香港の投資家に売却し、24年6月に「アリックス」の新作を披露して以降、表立ったコレクション発表は行っていなかった。
今回発表するのは、ウィリアムズならではの厳格なプロダクト視点のアプローチやクラフトへのフォーカスを反映したメンズとウィメンズのコレクション。彼は詳細についてのコメントは避けたものの、新プロジェクトに出資するとともに、日本のデニム工場やアメリカのジャージー専門企業、スペインのハンドメードシューズメーカーなどお気に入りのサプライヤーと取り組んでいると見られる。
また、セールスはセイヤ ナカムラ2.24(SEIYA NAKAMURA 2.24)が担う。パリで6月26日から7月1日まで開かれるショールームには、同プロジェクトに加え、「クレイグ グリーン(CRAIG GREEN)」や「タイガタイハシ(TAIGA TAKAHASHI)」「アルパ ストゥディオズ(ARPA STUDIOS)」「アモメント(AMOMENTO)」「ソング フォー ザ ミュート(SONG FOR THE MUTE)」「コッキ(KHOKI)」「エドワード カミング(EDWARD CUMING)」のコレクションも並ぶ予定だ。