ビューティ

ロレアル23年1〜6月は上期で初の売上高200億ユーロ突破 売上高13%増

ロレアル(L’OREAL)の2023年1〜6月期決算は、売上高が前年同期比13.3%増の205億7000万ユーロ(約3兆2294億円)、営業利益が同13.7%増の42億5800万ユーロ(約6685億円)、純利益が同11.1%増の36億1600万ユーロ(約5677億円)と強いインフレ圧力にも関わらず増収増益を達成した。コンシューマープロダクツ事業本部とダーマコスメ(皮膚科学に基づく化粧品)、欧州市場における成長が全体を押し上げた。1〜6月期決算で売上高が200億ユーロ(約3兆1400億円)を超えるのは初となる。

事業部別では、プロフェッショナルプロダクツ事業本部が同7.6%増の23億1300万ユーロ(約3631億円)と継続的な成長を維持した。中国本土やインド、英国が市場を上回る業績を達成。「ケラスターゼ(KERASTASE)」のフケ防止シリーズや「ロレアル プロフェッショナル(L’OREAL PROFESSIONNEL)」の髪の金属ストレスに着目した“メタルDX”の成功がけん引した。

コンシューマープロダクツ事業本部は、同15.0%増の76億8700万ユーロ(約1兆2068億円)と半期として過去最高の売上高を記録。こちらも大衆化粧品市場を上回る成長を示した。特に欧州やメキシコ、ブラジル、インドなど将来性の高い新興市場が好調だった。メイクアップは「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」や「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」の新マスカラ、「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX PROFESSIONAL MAKEUP)」のリップオイルがけん引。スキンケアは「ロレアル パリ」のビタミンC美容液、「ガルニエ(GARNIER)」のアクネケアラインがヒットした。

リュクス事業本部は、同7.6%増の72億8800万ユーロ(約1兆1429億円)と好調を維持。欧州と北米、新興市場が2ケタ伸長する力強い成長を遂げた。中国本土は第2四半期に急速に回復し2ケタ伸長した結果、記録的な市場シェアを獲得した。特に「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」「プラダ(PRADA)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」といったクチュールブランドのラグジュアリーフレグランス市場における業績が際立ち、全ての地域で2ケタ増となった。スキンケアは「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」の好調と「ランコム(LANCOME)」の回復、「タカミ(TAKAMI)」の日本と中国本土における成功により躍進した。メイクアップは「イヴ・サンローラン」「アーバン ディケイ(URBAN DECAY)」「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」の好調に支えられた。ブラジルのビューティ企業ナチュラ&コー(NATURA &CO)から買収した「イソップ(AESOP)」は下半期に統合する予定。

ダーマトロジカル ビューティ(前アクティブコスメティックス)事業本部は、同29.0%増の32億8400万ユーロ(約5155億円)と顕著な成長を見せた。補完性の高いブランドポートフォリオにより全地域で成長を遂げ、特に新興市場と欧州、中国市場で飛躍した。「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」は角質ケア美容液“ラファクラ ピールケア セラム”や保湿バームの“シカプラスト”の好調が寄与した。「セラヴィ(CERAVE)」は北米が特に活況だった。昨年後半に買収した「スキンベターサイエンス(SKINBETTER SCIENCE)」も好調なスタートを切った。

地域別では、欧州の売上高が同18.2%増の64億9100万ユーロ(約1兆190億円)、北米が同13.0%増の53億3200万ユーロ(約8371億円)、北アジアが同3.9%増の56億5200万ユーロ(約8873億円)、南アジア太平洋・中東・北アフリカ・サブサハラアフリカが同23.6%増の16億4700万ユーロ(約2585億円)、ラテンアメリカが同23.6%増の14億5000万ユーロ(約2276億円)だった。

ニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)最高経営責任者(CEO)は声明で、「かつてないほどダイナミックな美容市場において当社は目覚ましい業績を上げ、グローバルでのリーダーシップをさらに強化した。全ての事業部と地域、カテゴリー、チャネルにおいて成長を遂げ、バランスの取れた多極化モデルが正しいことを改めて実証した。好循環を維持しながらブランドへの投資を大幅に増やし収益性が向上した。同時に、経済的そして企業的な成果という2つの野心に沿って、長期的な価値創造を確実にする、より持続可能な事業モデルへの移行に向けた投資を継続した。不透明な経済状況の中、2023年もわれわれは将来への意欲を持ち続け、売上高・利益において共に成長することに自信を持っている」とコメントした。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

スポーツを超えるランニングの魅力 表紙は「なこなこカップル」なごみさん【WWDJAPAN BEAUTY付録:美容・化粧品に強いPR会社リスト2024】

「WWDJAPAN」2月26日号は、“ラン&フィットネス“と題した恒例のスポーツ特集です。今年は改めてランニングにフォーカスし、市場動向から新たなトレンド、スタイリッシュなランナーのスナップを掲載します。コロナ禍以降“熱い“と言われるランニング市場は、本当に熱いのか。大手スポーツメーカーや小売店、レース登録のプラットフォームなどへの取材から考えます。ファッションやコミュニティーなど、スポーツ以外の…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。