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連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY

AIに欠かせないのは、生態系の構築かも?【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

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※この記事は2023年06月14日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

一報だけでは伝わりづらいかと思うのですが、斎藤薫さんがおっしゃっている通り、ヤーマンの新美容機器は「驚くべき先端テクノロジーを搭載」しています。AI美顔器の“ハケイ”は、クラウド上に2万点以上のスキンケアアイテムのデータを集積。それぞれのスキンケアアイテムの浸透に適した波形を即時に生成し、普段使用する化粧水や美容液のスキンケア成分をより肌の奥に浸透させ、その効果を引き出します。

2万点とは、現在国内市場に出回っている主たるスキンケア製品をまぁまぁ網羅している数字と考えて良いでしょう。その1つ1つに対して効果的な波形を生み出す美顔器登場とは、スゴい時代が来たものです。それぞれのスキンケア製品の魅力を最大限に引き出す美顔器って、すごく良いカンジがしませんか?究極この製品は、競合ブランドのスキンケア製品を市場から駆逐したりそのシェアを奪ったりするのではなく、その製品を長く使ってもらうための一助を提供しているとも言えます。各社のスキンケア製品が持続可能になるための、土壌を育む。この美顔器の役割は、そんなところかもしれません。

それにしてもヤーマンは、この2万点のデータをどうやって集積したのでしょう?当然化粧品ですから新製品が登場したり、既存品をリニューアルしたりは当たり前。こうしたアップデートには、どう対応するのでしょうか?ここには、それぞれの化粧品の成分表示が大きく関わっています。どうやら業界には、使用成分をちゃんと公表・届出なければならないルールがあるようで、ヤーマンはそのデータを取得しているそう。なかなかクレバーですね。

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