ファッション

TSI「パーリーゲイツ」売上高170億円に 10年間で3倍に成長

 TSIホールディングスの2023年2月期連結業績は、売上高が前期比10.0%増の1544億円、営業利益が同47.5%減の23億円、純利益が同3倍の30億円となった。「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」などのゴルフ事業、「ハフ(HUF)」などのストリート事業が引き続き好調で2ケタ増収だった。営業利益は前期の特別損失振替や当期の本社移転費用計上など、一過性の特殊要因によって減益になった。

 売上高の伸び率でみると、スケートブランドの「ハフ」が同46.3%の98億円、婦人服の「ヒューマンウーマン(HUMAN WOMAN)」が同42.7%増の44億円が目立つ。一方、昨年春に刷新したセレクトショップ業態の「ナノ・ユニバース(NANO UNIVERSE)」は同17.3%減の147億円に落ち込んだ。

 長らく社内最大の売上高だった「ナノ・ユニバース」に替わってゴルフブームを追い風にする「パーリーゲイツ」(派生ブランドの「マスターバニーエディション」を含む)が13.4%増の170億円で社内最大になった。「パーリーゲイツ」は旧サンエー・インターナショナル時代の1989年に生まれたブランドで、13年2月期は売上高53億円で社内9位だったが、10年間で3倍以上に成長したことになる。

 今期(24年2月期)は、売上高1620億円、営業利益47億円、純利益35億円を見込む。営業利益は過去最高の見通しとなる。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。