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TSI3〜8月期 利益面は改善も「ナノ・ユニバース」復活に課題

 TSIホールディングスの2022年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比11.3%増の720億円、営業利益が同48.1%減の5億8800万円、純利益が同19.0%増の22億円だった。今年9月に完了した本社移転費用5億9000万円の影響を除けば、営業利益も前年同期(11億円)を上回る。ゴルフブランドの好調に加え、全社的な売れ筋商品への生産集約と値引き販売の抑制により、利益率が改善した。

 ブランド別で売上高をみると、「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」(前年同期比17.3%増)、「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」(同15.6%増)、「ナチュラルビューティーベーシック(NATURAL BEAUTY BASIC)」(同8.0%増)などがけん引する。「ゴルフブランドの成長により、秋冬の重衣料に偏重した収益構造から脱却することができつつある」と下地剛社長。

 一方、基幹ブランドの一つである「ナノ・ユニバース(NANO・UNIVERSE)」は同18.9%減と低調が続く。「(今年3月に着手した)リブランディングが途上であることに加え、主力のEC販売でテコ入れの余地がある。あらゆる方法で復活の道筋を描いていきたい」とする。全社のチャネル別売上動向でも、EC売上高は同3%減と成長が減速している。

 23年2月期通期連結業績予想は、売上高が前期比9.7%増の1540億円、営業利益が同59.5%減の18億円、純利益が同34.7%増の24億円。営業利益と純利益の予想値に関しては、上期実績を踏まえて従来予想から上方修正した。

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