リップの需要復活の兆しが見られる。伊勢丹新宿店の8月のリップカテゴリの売り上げは、前年同月比1.5倍と伸長した。引き続き、マスクにつきにくいリップへの支持が高い。（集計期間：8月1～31日。リップは口紅、グロス、ティント、リッププランパーなどジャンルを問わず全カテゴリー対象）
【伊勢丹新宿店「リップ」売り上げTOP5】
1位「ディオール」“アディクト リップ マキシマイザー 001”（税込4180円）
2位「コスメデコルテ」 “リップフィックス コンフォート”（税込2970円）
3位「ジバンシイ」“ローズ・パーフェクト No.525”（税込5060円）
4位「アディクション」“アディクション ザ マット リップ リキッド021S Bitter Walnut”（税込3520円）
5位「イヴ・サンローラン」“ルージュ ヴォリュプテ キ ャンディグレーズ 2ヘルシー グロウ プランパー”（税込4730円）
カテゴリーの全体傾向について吉田広紀三越伊勢丹 第2MDグループ 新宿化粧品商品部バイヤーは、「リップカテゴリーは前年同月比50％増と伸長した。引き続き、マスクにつきにくいリップや落ちにくいリップが人気。また、秋冬コレクションの発売とともに、リップも落ち着いたくすみカラーが伸びている」と話す。
ベスト5の人気の理由について次のように語る。1位の「ディオール（DIOR）」は「リップケア効果を備えたリップグロスで、口紅下地やトップコートとマルチユース。ボリュームアップしたかのようなメイク効果が演出できるのも好評」。
2位の「コスメデコルテ（DECORTE）」は「リップカラーの色移りを防ぎながら、やさしくケア。マスクにつきにくく、リップカラーが長時間キープすると支持されている」。3位「ジバンシイ（GIVENCHY）」は「微細なシルバーグリッターがきらめくローズ・ベージュのカラーは上品で秋らしい限定カラー。目を引くアイコニックなピンクと、立体感のあるロゴをまとった限定パッケージが人気」。4位「アディクション（ADDICTION）」は「つけ心地が軽く、シアーなマットリップは唇に密着し、落ちにくい。ビターウォルナットは、落ち着いたブラウンカラーで、ナチュラル感と秋らしさをかなえる」。5位「イヴ・サンローラン（YVES SAINT LAURENT）」は「バーム、ベースコート、トップコートと、マルチに使えるリップ美容液。シロップのようにとろりと弾けだすツヤ感カラーで、支持を得た」。
―――吉田バイヤーのおすすめのリップは？
吉田バイヤー：「クレ・ド・ポー ボーテ（CLE DE PEAU BEAUTE）」の“ルージュアレーブル 10 タンタライジング タン”は、秋トレンドのくすみ系のベージュカラーで、落ち着いた雰囲気に。ぴったりと唇に密着し、落ちにくく崩れにくい。ツヤっぽい仕上がりで、おすすめだ。
―――「リップ」以外で、好調なカテゴリーは？
吉田バイヤー：アイメイクカテゴリーは、前年同月比31％増と好調だった。特に、売り上げをけん引したのが「ディオール」の“サンク クルール クチュール 509 ゴールデン ブーケ”（数量限定・展開店舗限定色）（税込8690円）だ。“ジャドール オードゥ パルファン”からインスパイヤされた5色を配色したアイシャドウパレットは、ゴールドやブロンズの輝くような光が、ゴージャスな印象に。イベントを実施したが、WEBは発売日にすぐに完売し、店頭では急遽追加納品したほど人気が集中した。
