ファッション

故カール・ラガーフェルド氏の遺品がオークションに 愛猫シュペットゆかりのアイテムなど

 競売会社「サザビーズ(SOTHEBY'S)」は、ファッションデザイナー、故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏の遺品のオークションをオンラインとオフラインで開催する。ドイツ・ケルンの会場では5月4〜5日に300ロットを、オンラインではそれらに加えて250ロットを4月29日〜5月6日に取り扱う。

 オークションには、ラガーフェルド氏がフランス・ルーヴシエンヌで暮らした家で使用していた、建築家のブルーノ・パウル(Bruno Paul)が手掛けたドイツ製の家具や、過去30年間にわたってラガーフェルド氏が集めたドイツの広告ポスターなどのビンテージ品に加えて、同氏の愛猫シュペットのフードボウルやキャットタワーなども出品される予定だ。ドイツ出身のアーティスト、オスカー・シュレンマー(Oskar Schlemmer)による1926年のトリアディッシュ・バレエ(Das Triadische Ballett)のポスターは、1万5000〜2万ユーロ(約190〜250万円)になると見られている。一方、ノートやうちわなどの小物を扱うロットも設けており、これらは10ユーロ(約1280円)から競売を開始する予定だという。落札総額は70万ユーロ(約8900万円)程度になると予想されている。

 今回は、2021年12月にモナコのモンテカルロで開催された1回目と、パリで開催された2回目に続く3回目のオークションとなる。主催した「サザビーズ」によると、パリでの落札額の合計は1820万ユーロ(約23億円)を記録し、予想を4倍上回る結果となった。中でもラガーフェルド氏が日常的に愛用していたという「シャネル(CHANEL)」のクロコダイルレザーのトートバッグは9万4500ユーロ(約1200万円)、アーティストのマルタン・ゼケリ(Martin Szekely)による“ミラー ソレイユ”は37万5500ユーロ(約4800万円)と、それぞれ記録的な高値がついた。

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