ファッション

オンワード樫山「アンフィーロ」が再生ポリエステルのニットシューズ発売

 オンワード樫山は1月28日、ウィメンズブランド「アンフィーロ(UNFILO)」から環境に配慮したシューズライン「ステッピ・バイ・アンフィーロ(STEPPI BY UNFILO)」を発売し、第1弾として再生ポリエステルを使ったニットパンプスとスニーカーを4日間限定で予約販売する。

 「アンフィーロ」は今後、サステナブルな商品開発に力を入れる方針で、ニットシューズはその第一弾となる。長所としてうたうのは、片足120グラムの軽さと、一枚仕立てのニットアッパーならではのフィット感、洗濯機洗いも可能なケアの容易さ、9990円という競合ブランドより抑えた価格設定だ。アパレルが主力の同社が、強化アイテムにニットパンプスを選んだ理由について、木下知都江デザイナーは「機能的でおしゃれなアイテムを今までよりももっと心地よく、というニーズが高まっている。パンプスを履いたときの“足が痛さ”を徹底的になくしたくニットシューズならできると考えた。また、環境配慮や動物性素材を使わないことはメンタルの心地よさにもつながると思う」と説明する。

 アッパーのニットには使用済みペットボトルやプラスチック廃材由来の100%再生ポリエステルを採用。アウトソールと中敷きも一部を再生素材とし、シューキーパーには生分解性素材を使用した。販売時の靴箱をなくし、有料のショッパーは靴を洗濯機洗いする際の洗濯ネットを兼ねる。

 “サステナブル”をうたう商品開発にはさまざまな矛盾が生じるものだが、同ブランドも矛盾の中で、素材や加工を選択している。例えば、撥水加工は汚れにくさにつながるが、同時にフッ素化合物(PFC)を使った同加工は環境や人体に深刻な影響があると言われる。そのため同ブランドではPFCフリーの撥水加工を選択した。また靴の成形に不可欠な接着剤の使用は解体のしづらさなど、廃棄の視点から課題が残る。「部材の数を通常の靴の半分くらいに減らしておりその分接着剤の使用も減らしている。廃棄方法は確かに課題。改善ポイントをひとつずつクリアし、アップデートしてゆきたい」と話す。

 過剰在庫を出さない受注生産・販売もポイントで、1月28日から4日間限定で予約販売し、OMO型店舗「オンワード・クローゼット ストア/セレクト(ONWARD CROSSET STORE/Select)ららぽーとTOKYO-BAY」店で試着会を開催する。「アンフィーロ」はECでのテストマーケティングを経て2021年9月から単独ブランドとしてローンチ。機能性とデザイン性を併せ持つことをコンセプトに掲げ、ジャージー素材の“ジョグパンツ”は期中追加生産を8回繰り返し1万本販売、9割消化のヒット商品となった。山本洋輔第二カンパニー アンフィーロDiv.課長は「初年度で過剰在庫を出さない企画生産スキームを組むことができた。今年は、靴という単品アイテムでサステナブル商材を開発。今後は、それぞれのカテゴリーでお客様の生活に入り込むサステナブルな商品開発をスピード感持って進めたい」と話す。

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