ファッション

いざ買い物の秋! 伊勢丹メンズで“チェッカーズがおっさんずラブ”とはこれいかに?

 いまだ30℃近い日もあるものの、“らしいこと”を一切することなく夏が終わってしまった。そういえば去年もそうだった。コロナめ……。リモートライフも馴染み、季節の変わり目も感じにくくなる中で、それを知らせてくれるのが、春に“付けた”(ファッション業界用語で「オーダーした」の意)服のデリバリーだ。

 例えば、スコットランド発祥のブランド「キンロック アンダーソン(KINLOCH ANDERSON)」。創業1868年の老舗の、日本企画のメンズ・クリエイティブ・ディレクターに、昭和酒場と定番ファッションを組み合わせた動画がユーチューブで人気の“アニキ”こと片野英児さんが就任したことは、春に紙面で紹介した通りだ。その際は3パターンの着こなしを片野クリエイティブディレクター本人に見せてもらったのだが、そこで触手が動いてしまった。

 即決したのは、スコットランド連隊のパレード用をモディファイしたパンツだ。オリジナルでずっと探していたのだが、自分サイズでかつ状態の良いものに出合えずにいた。アニキバージョンは、シェットランドウールにリサイクルポリエステルを交織することで、“重い”というオリジナルの難点をクリア。股上も浅めにし、すっきりと見せている。「キンロック アンダーソン」のハウスタータンである“キンロックチェック”と大いに迷った末に、僕は“マッケンジー”を選んだ。クローゼットの奥で眠るピーコートを引っ張り出して、コーディネートするつもりだ。

 次に“付けた”のは、ブラックウオッチのボタンダウンシャツ。ブラックウオッチって定番柄だし、古着のシャツやパンツを複数持っているが、古着ゆえにシンデレラフィットとはいかず、サイズがいまいちなものってどうしても着なくなってしまう……。その点、新品ならサイズも選び放題だし、古着好きとしても知られるアニキの作とあらば、かゆいところにしっかり手が届いてるというわけだ。美光沢となめらかさが特徴のギザコットンを使い、胸ポケットを排すことで上品に仕上げている。「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」のグレーのスリーピースに合わせてみるのも面白そう。

 と、春に“付けた”のはここまで。それが届いて、さぁどこに着て行こうか?のタイミングで、「キンロック アンダーソン」初のポップアップイベントを伊勢丹新宿本店メンズ館で行うと聞き、表敬訪問した。アニキにポーズ指導を受けつつ撮ったのが、こちらの写真たち。特に、2人してチェックパンツをはいた際には、「チェッカーズ、いいね!コロナが収束したら、メンバーを増やして立石(東京の下町)で“せんべろ”したいね」とアニキ。そして撮影が進む内に、なぜかボーイズラブな雰囲気に(笑)。それを若手女性カメラマンがはやし立てるものだから、おじさんたちも盛り上がってしまい……。偶然おそろだった白シャツ&白ソックスの感じも相まって、「おっさんずラブ」な図が完成してしまったのだった……。

 女性スタッフが身もだえる中、僕はラックに掛かった服の一つに猛烈に後ろ髪を引かれていた。バルマカーンコートだ。春の取材でアニキが着ていて気になっていたのだが、1つの展示会で3点を“付ける”のは自分的にもなかなか気が引け、泣く泣く見送っていた。それが目の前にある。実はこのコート、リバーシブル仕様で裏が“マッケンジー”になっている。つまり、手持ちのパンツと合わせれば“マッケンジー”の上下という、なかなかに傾奇者(かぶきもの)な着こなしもできてしまうのだ!う~ん、う~ん……と唸っていると、「迷ったらGOでしょ!」とアニキ。「ですよねー」というわけで、ワードローブがまた一つ増えてしまった。

 そう、これもきっと秋のせいだ。だって、買い物の秋だもの。

■「キンロック アンダーソン」ポップアップ
日程:10月6~12日
場所:伊勢丹新宿本店メンズ館7階 メンズオーセンティック
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

盛り上がる”スピリチュアル消費“を分析 「心に寄り添ってほしい」ニーズに向き合う

「WWDJAPAN」10月25日号は、“スピリチュアル消費”特集です。ここ1〜2年、財布の開運プロモーションや星座と連動したコスメやジュエリーの打ち出しがますます目立つようになっています。それらに取り組むファッション&ビューティ企業と、その背景にある生活者の心理を取材しました。 スピリチュアルと聞くとやや怪しさがありますが、取材を通して見えてきたのは「心に寄り添ってほしい」という女性たちの普遍的な…

詳細/購入はこちら