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イモーテルやシアバターなど「ロクシタン」のキー成分 栽培から生産過程まで追跡し安全性を担保

 「ロクシタン(L’OCCITANE)」は1976年の創業時から環境負荷を軽減し、品質の良さで製品に興味を持ってもらえるモノ作りに徹する。ブラントが最初に手掛けたのはローズマリーの抽出からという。現在、原材料に関してはブランドのキー成分となるイモーテルやシアバター、アーモンド、ラベンダーなどでチームを組み栽培から生産過程までを追跡する。原材料のトレーサビリティーを重要視したのは90年代にグローバル展開が加速したことがきっかけだ。

 2008年にはフランス・マノスクに位置する研究所にトレーサビリティバイオダイバーシティ、原材料を調査するチームを設け、トレーサビリティを組織化する取り組みを実施する。日本でも「ブランドや製品の背景が、お客さまが製品を購入する際の選択肢の一つなっている」(中原奈都子ロクシタンジャポン マーケティング本部 基金&CSR担当)ことから、9月に発売したスキンケアシリーズ“イモーテル ディヴァイン”を機に、イモーテルの栽培法や成分の抽出、生産者の声などをまとめたプレス向け冊子を作成し可視化した。「これまで点で発信していた情報をストーリーとしてまとめたほか、(消費者に向けては)インスタグラムのライブ配信やオウンドメディアで情報発信を行った」と自然環境に配慮したモノ作りを推進するブランドであることを伝えている。

 また大半の製品をマノスクで生産するが、各国に輸出する際は船による輸送が基本となる。各国にいるロジスティック担当がシステムを構築。コンテナに混載する際に隙間なく積む努力を重ねるなどして、CO2削減につなげている。こうした取り組みもブランド創業期から行なっていることだ。さらに、日本では19年から空き容器を店舗で回収するグリーンプログラムをテラサイクルと組んで実施する。現在は新型コロナウイルス感染拡大により中止しているが、廃プラや減プラにも注力する。25年までには全世界(90カ国以上)の店舗で不要容器の回収を実施するほか、100%リサイクルプラスチックに移行すると宣言している。

 「ロクシタン」は18年秋にこれまで取り組んできた活動や進捗状況などを表す“ロクシタンコミットメント”を公表。そこでは 植物の多様性の保護、生産者のサポート、地球の自然にやさしく、女性の自立を支援、視覚障害者への取り組み、伝統的技術の継承、と6項目を掲げ、25年までに達成するべく数値目標も示している。これを達成するべくナチュラルコスメのリーディングカンパニーとして6つのコミットメントを含めた環境に配慮した取り組みを推進する。

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