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パリコレ5日目のハイライト 「セリーヌ」の男女合同ショー 「ロエベ」「ニナ リッチ」の速報も

セリーヌ(CELINE)

DESIGNER/エディ・スリマン(Hedi Slimane)

 「セリーヌ(CELINE)」は、メンズとウィメンズの合同ショーを行なった。“エディ”男子と“エディ”女子がカップルなら、2人のクローゼットはきっとひとつ。同じ趣味の服やバッグを共有していそうだ。

 これまでは女子が、ボーイフレンドに借りたようなオーバーサイズのジャケットを着ていたが、今はその逆もあり。男子もハイヒールブーツを履き、ショルダーバッグを肩にかけ、ボウタイブラウスを楽しんでいる。共通しているのは、1970年代調のブルジョワ・シックなスタイルだ。

 注目はジュエリー。フランスの彫刻家、現代美術家であるセザール・バルダッチーニ (Cesar Baldaccini)のジュエリーをレプリカとして発表した。

ロエベ(LOEWE)

DESIGNER/ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)

 “ファッションと遊ぶことを愉しむ”をテーマに、クラフト (工芸)との新しい関わり方を探求。ドラマチックなシルエットで見せた。その手法は、たっぷりと使った布にドレープやギャザーを効かせたり、襟や袖を誇張したり。素材もウールとブロケードやコットンとジャカードシルクなどで、質感のコントラストを描く。また、「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ2018(LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE 2018)」の特別賞に選ばれた陶芸家の桑田卓郎とコラボしたドレスやバッグ“フメラメンコ クラッチ”も登場。アンダーソンが追求するクラフトとファッションの融合は、ますます精度を高めている。

ニナ リッチ(NINA RICCI)

DESIGNER/ルシェミー・ボッター(Rushmey Botter)、リジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)

 テーマは“ネオロマンチック”。創業者ニナ・リッチ(Nina Ricci)が手掛けたシルエットからフォームの探求を続けているようだ。中心となるのは、メンズブランド「ボッター(BOTTER)」も手掛ける2人が得意とするテーラードの再解釈。今季はジャケットを大胆なクロップド丈にしたり、ウエストを絞ったジャケットやロングチェスターコートを仕立てたり。そこにエアリーなシャツや極太のパンツを合わせた。ドレスは、バルーンシェイプやマキシ丈のテントラインなど、ボリュームのあるシルエットを楽しむデザイン。ニュアンスにある色合いは、オランダ出身の画家キース・ヴァン・ドンゲン(Kees van Dongen)による作品から着想を得た。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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