ビジネス

投資会社が「ポール カ」を実業家に売却 CEOとクリエイティブ・ディレクターは退任

 投資会社チェンジ キャピタル パートナーズ(CHANGE CAPITAL PARTNERS)は同社が所有する「ポール カ(PAULE KA)」の株式のうち80%を実業家のグザヴィエ・マリー(Xavier Marie)へ売却した。カトリーヌ・ヴォトラン(Catherine Vautrin)=ポール カ最高経営責任者(CEO)およびアリツィア・スプーリ・ザンペッティ(Alithia Spuri-Zampetti)同クリエイティブ・ディレクターは退任する。

 チェンジ キャピタル パートナーズは2011年にポール カの全株式の70%を取得。その後、買い増しを続け15年に全株式を取得した。株式の20%は引き続き同社が保有するという。

 ポール カを買収したマリーは家具や室内装飾を取り扱うメゾン・デュ・モンド(MAISONS DU MONDE)の創業者兼前CEOで、同社を08年に投資会社のアパックス・ パートナーズ(APAX PARTNERS)とLBOフランス(LBO FRANCE)に売却した。その後、同社は13年にベインキャピタル(BAIN CAPITAL)に譲渡されている。

 15年2月に現職に就任したヴォトラン=CEOはイタリアへ渡り、新たなチャンスを探すという。また、スプーリ・ザンペッティ=クリエイティブ・ディレクターの退任は8月時点でウワサされていたが、ポール カはコメントを控えていた。

 「ポール カ」はパリ・ファッション・ウイーク中に春夏コレクションは発表せず、9月27日~10月3日に同ブランドのハウススタジオがデザインしたカプセルコレクションの展示会を行う。このコレクションはスプーリ・ザンペッティ=クリエイティブ・ディレクターがデザインしたリゾート・コレクションの延長だという。

 同ブランドは37カ国、320カ所で販売され、店舗数は90店。小売り売上高は6300万ユーロ(約81億9000万円)で、アメリカ、中東、アジアへの販路拡大を目指している。なお、日本ではアオイが輸入販売を行っている。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。