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元「マルニ」デザイナーのフランチェスコ・リッソはなぜGUに? 本人が明かすラグジュアリーの閉鎖感、デザイナーとしての変わらない使命

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PROFILE: フランチェスコ・リッソ

フランチェスコ・リッソ
PROFILE: イタリア・サルデーニャ島生まれ。フィレンツェのポリモーダ、ニューヨーク州立ファッション工科大学、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズでファッションを学ぶ。「アレッサンドロ・デラクア」「マーロ」などを経たのち、「プラダ」では約10年間にわたり、ウィメンズコレクションなどを担当。その後、2016年から25年まで「マルニ」のクリエイティブ・ディレクターを務める。教育にも熱心で、世界有数の美術・デザイン学校で客員講師としても活動。26年、「ジーユー」のクリエイティブ・ディレクターに就任した

ファーストリテイリング傘下の「ジーユー(GU)」は、元「マルニ(MARNI)」クリエイティブ・ディレクターのフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)による初となる2026-27年秋冬コレクションを7月下旬に発売する。このほど、6つコンセプトのもと刷新した商品ラインアップの全貌を公開した。

発売を前にリッソが来日。ラグジュアリーの第一線でキャリアを築いてきた彼が、なぜ今「ジーユー」を選んだのか。その決断の背景や、「ジーユー」と目指すクリエイションについて聞いた。リッソは、新たな挑戦への期待と好奇心に満ちた表情でインタビューに応じた。

「ジーユー」は多くの人々とつながるチャンス

WWD:「ジーユー」のクリエイティブ・ディレクター就任の話を受けた時の率直な心境は?

フランチェスコ・リッソ(以下、リッソ):とてもワクワクしたし光栄に思った。かつて「マルニ」で「ユニクロ(UNIQLO)」と協業した経緯もあって、もちろんブランドについては知っていた。ミスター柳井(柳井正ファーストリテイリング会長兼社長)の仕事への姿勢や企業としての精緻なモノ作りも魅力だが、何より「ジーユー」を通じて、若い人たちとつながれるという点にとても引かれた。

WWD:ラグジュアリーからマスマーケットへの大きなキャリアチェンジだ。

リッソ:理由はシンプルで、より多くの人々とつながるチャンスだと思ったから。ラグジュアリーの価格高騰には歯止めが効かず、それを楽しめる人々はますます限られてきている。私や同世代の友人たちでさえも、昔ほど自由に買い物ができない。果たして、優れたアイデアを手にするために、必ずしも多額のお金を払う必要はあるのだろうか。こうした思いが、この新しい冒険の旅を選んだ大きな理由だった。今の時代、多くの人々がアクセスできる服の価値は尊いし、本当の意味で人々をつなぐ力があると思う。

WWD:とはいえ、勇気のいる決断だったのでは?

リッソ:そうだね。でも、人生には、予期せぬ出来事や新しい学びにつながる道が常に用意されている。私はそもそも、学ぶことが好き。学び続けることがデザインの本質を見失わずにいられる理由だとも思う。

マスマーケットが、ラグジュアリーよりも価値が低い世界だとは思わない。むしろ、場合によってはその逆でさえあると思う。ミスター柳井を始めとするチームとの対話や企業のビジョンは、私にとってとても刺激的で、社会という複雑なタペストリーを一緒に読み解いていくような感覚がある。特に、これほど困難な時代において、今ここで仕事をすることに大きな意味を感じている。

WWD:クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)と「ユニクロ」、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)と「ザラ(ZARA)」などラグジュアリーデザイナーとマスマーケットの協業が増えている。この変化をどう見ている?

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