ユニクロは5月22日、コペンハーゲン拠点のウィメンズブランド「セシリー バンセン(CECILIE BAHNSEN)」とのコラボコレクション「ユニクロ アンド セシリー バンセン(UNIQLO and Cecilie Bahnsen)」を発売する。アイテムは、フラワーモチーフをあしらったTシャツやシャーリングワンピースなどウィメンズ8型、キッズ5型。発売に先駆け13日には、有明本社でデザイナーのセシリー・バンセン(Cecilie Bahnsen)を招いたイベントを開催し、同コラボを主導した勝田幸宏ファーストリテイリンググループ執行役員とバンセンによるトークショーを関係者向けに行った。
「セシリー バンセン」とは?
ロマンチックと日常をつなぐデザインが強み
PROFILE: セシリー・バンセン「セシリー バンセン」デザイナー

「セシリー バンセン」は、英ロイヤル・カレッジ・ オブ・アートで修士号を取得し、「ジョン ガリアーノ」や「アーデム」で経験を積んだバンセンが、2015年にデンマーク・コペンハーゲンでスタートした。“エブリデイ・クチュール”を掲げ、ジャカードやシアー素材を用いたパフスリーブのボリュームドレスやトップスなど、クチュール的な技巧とフェミニンなデザインを、現代的な日常着として落とし込むアプローチが特徴だ。22-23年秋冬からパリ・ファッション・ウイークで発表を続け、グローバル市場で存在感を高めている。
勝田執行役員は、「フェミニンやロマンチックな要素を『ユニクロ』に取り入れるなら、彼女しかいないと思った。彼女のフェミニンの表現は決して表層的ではなく、服、そして着る人への愛情が感じられる点が魅力だ」という。
バンセンが重視するのは、女性が自分らしくいられ、着こなしを通じて個性を表現できる服作り。「ユニクロ アンド セシリー バンセン」の制作過程でも、バンセンが重視する本質的なフェミニニティーをいかに表現するかが重要なテーマだった。それを実現するため、ユニクロのチームは、コペンハーゲンにあるバンセンのアトリエに複数回訪れながら、緻密にやり取りを重ねたという。
ロマンチックな動きを生むシャーリングに苦戦
コレクションのコンセプトは、“Shapes of Poetry”。メインコレクションでもおなじみのフラワーモチーフだが今回は、春の訪れを告げるアネモネの花からアイデアを広げたという。
両者の視点の“掛け合わせ”を象徴するのが、トップスやワンピース、ボリュームスリーブのTシャツなどに施したシャーリングのデザインだ。不規則な切り替え幅でリズムや立体感を生み出しながら、柔らかなドレープを表現。勝田執行役員は、「特に苦労したポイントだった」と振り返る。一方で「ユニクロ」らしい日常的な_CecilieBahnsen着心地と、「セシリー バンセン」らしい甘さのある動きの両立が実現した。
バンセンにとっては、今回が初のキッズアイテムへの挑戦にもなった。本人も現在5歳の息子の母。そんなライフステージの変化によって自然とキッズラインへの興味が湧いたと言う。今回のコレクションでは、大人とのペアリングを楽しめるラインアップをそろえる。キッズアイテムの制作については「今回の協業から得た大きな糧の1つだ」とバンセン。
ユニクロはこれまでジル・サンダー(Jil Sander)との「+J」や「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」「マルニ(MARNI)」「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」など、さまざまなデザイナーズブランドと協業してきた。勝田執行役員は、「コラボレーションの基準は今も昔も変わらない。私たちの超えたレベルで表現できるデザインを入れられるか、また取り組みがデザイナーにとってもプラスになるかが大きな軸だ」と説明。そして「今回の取り組みも、セシリーさんの情熱やフィロソフィーをより多くの人に届け、共に繁栄できる内容になった」と語った。またバンセンは、「一つの表現に収まることなくさまざまなフェミニンを表現する内容に仕上げることができてうれしい」とコメントした。