「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」は10月、東京・表参道に新たな旗艦店をオープンする。同店舗は、メゾンのために特別に設計、建設した建築の4フロアで構成する。ファサードは日本の建築家・青木淳が手掛けた。
細部へのこだわりと品質を追求するメゾンの姿勢を体現
現在、「ロロ・ピアーナ」は日本国内での店舗を14店舗展開している。今回オープンする表参道店のファサードにはイタリア・トスカーナで特別に制作した1400枚以上のテラコッタタイルを採用した。メゾンを象徴するクンメルカラーを含む7つの色合いをあしらったタイルは複雑な工程を経て、ひとつずつ手仕事で制作している。
フレデリック・アルノー(Frederic Arnault)=「ロロ・ピアーナ」CEOは「表参道店のオープンは、今年4月、東京国立博物館 表慶館で開催したロロ・ピアーナ・レコード・ベイル賞授賞式に続く、我々の日本へのコミットメントを具現化するマイルストーンとなる。青木淳がデザインしたファサードは、『ロロ・ピアーナ』のテキスタイルの伝統とイタリアの職人技への賛辞として、東京の中心で優美かつ精密な姿を現した」と述べる。
青木は、ファサードのデザインについて「表参道店の新たな外装は、メゾンの象徴である“極上のしなやかさ”をそのまま都市の風景に解き放つように、イタリアで特別に焼成したテラコッタを柔らかな曲線状に連ねた、まるで織物の縦糸のようなファサードだ。カシミヤの手触りのように繊細でありながら、建築として力強く存在するこの外装は、メゾンが大切にしてきた“本物の素材が生む高揚感”を、これまでにないスケールで表現している」と語った。
青木淳について
1956年、横浜生まれ。1982年に東京大学で修士号を取得したのち、91年に青木淳建築計画事務所(2020年ASに改組)を設立した。2019〜2024年に東京藝術大学の教授を務め、現在は京都市立京セラ美術館の館長も勤めている。25年、第19回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展では日本館キュレーターに就任した。ロロ・ピアーナ・ドバイ店および銀座店のファサードも設計している。