
ダイドーリミテッド傘下のデニムカンパニーのジャパンブルー(岡山県倉敷市)は15日、次期成長ビジョンを発表した。テキスタイル事業「コレクト デニム ヘッズ(COLLECT DENIM HEADS)」と、自社ブランドの「モモタロウジーンズ(MOMOTARO JEANS)」、「ジャパン ブルー ジーンズ(JAPAN BLUE JEANS)」の3本柱で、2030年までに売上高で現在の2倍以上の185億円を目指す。
世界的なジーンズ産地として知られる倉敷・児島を拠点とするジャパンブルーは1992年に創業。投資ファンドの刈田・アンド・カンパニーが22年に経営に参画して以降、生産体制の強化や自社ブランドのリブランディングを段階的に推進してきた。こうした取り組みを背景に業績は拡大し、26年2月期の売上高は82億円に達した。主力である「モモタロウジーンズ」は、リブランディングを契機に売上構成比約4割(約31億円規模)まで成長した。25年時点で「モモタロウジーンズ」は売上高の半分をインバウンドが占める。
「モモタロウジーンズ」は5月に福岡店をオープン
鈴木完尚ジャパンブルー取締役COOは、次期成長ビジョンの下で「日本発グローバルデニムメゾンへの進化」を掲げる。デニムの聖地とされる児島を拠点に、テキスタイルの企画から縫製、製品化までを一貫して手掛ける体制を強みに、海外市場を取り込むことで成長を図る。
目標売上高185億円のうち、海外売上高比率は現在の17.8%から29%まで引き上げる。けん引役と位置付けるのがアパレル事業。「モモタロウジーンズ」は今年6月にはパリでポップアップを実施予定。テストマーケティングを経て、直営店の出店も視野に入れるほか、欧米の主要セレクトショップへの卸を通じて販路を広げる。
すでに国内では出店を加速している。今年3月にオープンした「ジャパン ブルー ジーンズ」大阪店に続いて、福岡店で九州エリア初進出。5月15日には「モモタロウジーンズ」の7店舗目となる新店を福岡にオープンする。
さらに児島の生産拠点および本社を増改築し、“ジャパンデニムの文化創造拠点”として社外に発信していく。開設は27年を予定する。