
「シャネル(CHANEL)」は現地時間3月9日、パリで2026-27年秋冬コレクションを発表した。ショーが開催される数日前、新たなクリエイティブ・ディレクターに就任したマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)によるファーストコレクションが店頭に並び始めると、パリ本店には朝から長い列ができ、人気ピースは瞬く間に完売するなど話題を呼んだ。ブランドの上顧客から世界各国の業界関係者が集結した会場には、ブランドの転換期を象徴するかのように新旧のコードが入り交じる。
長年愛されてきたツイードスーツやキルティングバッグ、パールのアクセサリーといったメゾンのシグネチャーをまとった姿がある一方で、ジーンズを取り入れてカジュアルダウンしたスタイリングや、世界最古のシャツ店「シャルべ(CHARVET)」とのコラボアイテムを取り入れた装いも目立った。世界中のストリートスナップ常連として知られるファッション愛好家、通称“ババニ・シスターズ“はスキーウエアのオーバーオールで来場。会場前のフォトグラファーたちの視線を集めていた。
ファーストコレクションの展開がまだ限定的なこともあり、会場ではクラシックな「シャネル」が優勢だ。それでも、新作のバイカラーのパンプスを取り入れたゲストの姿が多く見られ、新章の気配をさりげなく漂わせていた。次シーズンには、ブレイジーが打ち出すドロップウエストのドレスやダメージ加工が施されたバッグなど、コンテンポラリーに進化する新しい「シャネル」のスタイルが会場外でさらに広がっていきそうだ。